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ホテルに生まれ変わる「旧横浜市庁舎行政棟」が市認定歴史的建造物に

「OMO7横浜」外観イメージ

横浜市は「旧横浜市庁舎行政棟」を、戦後の建造物として初めて「横浜市認定歴史的建造物」に認定した。同建造物は、「OMO7横浜 by 星野リゾート」として2026年春に開業する。

旧横浜市庁舎行政棟は開港100周年記念事業の一環として建てられた、建築家・村野藤吾設計のモダニズム建築。優れた意匠性とともに、戦後横浜の都市史を物語る高い価値があるという。

横浜旧市庁舎・行政棟
凹凸のある変化に富んだ外観

今後、所有者である竹中工務店、東急、京浜急行電鉄、ホテル運営者である星野リゾートが、建築の「記憶」を継承し、「新旧融合」をコンセプトとしたホテル事業を推進。OMO7横浜として活用し、関内駅周辺地区の新たなにぎわい創出を図る。ホテルの客室数は276。

元市民広間大階段の復元的再製作(旧横浜市庁舎写真)
再製作した大階段を中心に形成されるホテルロビー(OMO7横浜イメージパース)
辻晉堂氏による泰山タイル壁画と磁器質タイルの原位置保存(旧横浜市庁舎写真)
泰山タイル壁画を活かしたカフェスペース(OMO7横浜イメージパース)
旧市会棟本会議場議員席をラウンジとレストランで再利用(旧横浜市庁舎写真)
議場照明をモチーフにデザインしたホテルロビー照明(OMO7横浜イメージパース)
旧行政棟既存柱・拍子木タイル床(一部再現)の活用。洋画家佐藤亜土氏作品の補修復元展示(旧横浜市庁舎写真)
村野藤吾氏デザイン既存ガラスブロック壁を活用した客室プラン(旧横浜市庁舎写真)

所在地は神奈川県横浜市中区港町1丁目1番1ほか、アクセスは関内駅徒歩1分、日本大通り駅徒歩7分。

OMO7横浜を含むエリアは「横浜市旧市庁舎街区活用事業」として再開発が進められており、街区名称は「BASEGATE横浜関内」に決定している。

関内駅周辺地区のまちづくり