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シャープのEV、鴻海「Model A」ベースに開発

シャープは17日、事業説明会を開催し、参入に向けた準備を進めている電気自動車(EV)についての進捗を発表した。近日中に新たなコンセプトモデルを発表し、「家電メーカーのEV」の開発を進める。

同社では24年秋に、車内を「リビングルームの拡張空間」と捉え、“止まっている時間”にフォーカスしたというEVコンセプトモデル「LDK+」を発表している。シャープ独自のAI技術「CE-LLM」やAIoT技術、センシング技術などを活用するほか、車内後部にプライベート空間を設けて家電のノウハウを投入するなど、「空間を楽しむEV」「新しい部屋」を目指している。

今回、そのアップデートとして、ベースとなる車両を鴻海(Foxconn)が開発する「Model A」に選定。その上で、CE-LLMやインターフェイス技術、タッチ/音声操作、空質改善、AIoTなどの機器連携を搭載していく。

誰でも使える車内空間や、家や地域とつながる機能などをシャープならではの特徴として開発するほか、ライドシェアや「ルームシェア」的な活用も想定しているという。

鴻海のModel Aをベースに開発

Model Aを選んだ理由は、「高級ラインではなく、普及価格帯で中型を少し大きくしたサイズを重視した。室内空間としては車高が高く、LDK+のコンセプトに近いと考えた」(シャープ 専務執行役員 CTO 種谷元隆氏)と説明。新たなコンセプトモデルは、「近々ご紹介したい。家電メーカーが作るEVを世の中に問いかけていきたい」とした。