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ソフトバンク、委託先で個人情報漏洩 約14万件
2025年6月11日 19:13
ソフトバンクは、業務委託先のUFジャパンから、携帯電話サービス(ソフトバンクとワイモバイル)を契約している個人のユーザーの情報が流出した可能性があると明らかにした。対象数は約14万件。
漏洩の可能性がある情報の種類は、氏名、住所、生年月日、電話番号、性別、年齢、契約内容(料金プランなど)、サービスの利用に関する情報など。クレジットカード情報や口座情報、マイナンバーカードに関する情報などは含まれていない。流出した可能性がある情報を用いた、ユーザーの被害などの事実は、現時点で確認されていないという。
情報漏洩の可能性を受け、ソフトバンクは6月3日に監督官庁および関係機関へ報告し、警察への相談を進めている。
発覚の経緯は、3月下旬に社外の第三者から、UFジャパンの事業所内で個人情報の不適切な取り扱いがされている可能性と、他社の通信事業者のサービス勧誘に利用している可能性があると申告を受けたこと。
ソフトバンクによる調査の過程で、UFジャパンがソフトバンクの許諾なしに協力会社と契約していたこと、UFジャパンがソフトバンクとの契約上のルールに反した情報の取り扱いをしていたことが判明している。
業務委託先のUFジャパンにおいては、(1)UFジャパンの協力会社の元従業員Aによる、事業所への不正な立ち入りと個人情報の不正な持ち出し、(2)UFジャパンの協力会社の従業員Bによる個人情報のクラウドサービスへのアップロードなどの情報管理の不備、が判明している。
個人情報が流出した可能性があるのは、上記(1)が13万5,022件、(2)が2,134件となっている。
さらに、ソフトバンクが業務委託先に対して定めたセキュリティールールについて、UFジャパンはずさんな運用を行なっていたほか、ソフトバンクが実施したセキュリティー監査に対し虚偽の報告を行なっていたことが判明しているという。
ソフトバンクは、UFジャパンに委託してきた業務を5月20日に停止。6月9日付で同業務における同社との業務委託契約を解除した。
ソフトバンクは今回の件を受け謝罪するとともに、個人情報を取り扱う業務委託先に対する管理を強化し、再発防止に努めるとしている。