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川崎市、中央卸売市場に「フードパーク」

川崎市は、川崎市中央卸売市場北部市場機能更新事業の落札者を、大和ハウス工業を代表企業とするグループに決定した。卸売市場の機能を拡張するとともに、食の魅力を発信する賑わい施設「フードパーク」を整備する。

同事業は、川崎市中央卸売市場北部市場の施設老朽化への対応や社会経済環境の変化に対応した食品流通拠点としての機能強化、市民に親しまれる市場化の推進、持続可能な運営構造への転換を実現するためのもの。民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(PFI法)に基づき実施し、民間事業者のノウハウなどを活用する。

提案ではビジョンとして「Kawasaki FOOD DESTINATION」を掲げ、食に関する機能・文化・機会が集まる、川崎から全国に発信する卸売市場再整備の先進モデルを目指す。

主な整備施設は、市場機能施設、管理部門施設、付帯管理施設・駐車場施設、市場機能連携施設の4つで、フードパークは市場機能連携施設に含まれる。

市場としては、卸売市場と食品流通を融合した、日本初の市場モデル「ONEいちば」を整備。市場流通と一般食品流通(加工・配送・流通)を一体化した施設とする。市場機能施設として、青果部門、水産物部門、花き部門、関連商品売場部門の各施設を整備する。

市場機能連携施設として、食品流通施設、フードパークを整備。食品流通施設はONEいちばに含まれる施設として整備。フードパークは食の楽しさや食文化に触れる機会を提供し発信する賑わい施設として展開する。

フードパーク

フードパークでは、食の体験や活動を志向別にターゲット設定。フレッシュエンタメマルシェ、エンタメ性のあるフードホール、菅生緑地と連動した谷戸ガーデン、食のこだわりのマーケット、エデュテイメントフードラボ&フィールドの導入を計画している。食と自然が融合したオープンな市場づくりを推進し、川崎水沢エリアの地域価値向上につなげる。

所在地は川崎市宮前区水沢1-1-1。全体敷地面積は約168,500m2で、延床面積はONEいちばが約229,000m2、フードパークが約73,000m2

本契約の締結は12月の予定で、設計・建設期間は契約締結日から2037年3月まで、事業期間は契約締結日から2057年3月31日まで。落札者グループの代表企業は大和ハウス工業、構成員は東急、東急モールズデベロップメント。