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新千葉マリンスタジアム、34年開業へ 移転先は幕張メッセ駐車場
2025年5月22日 18:10
千葉市は22日、千葉マリンスタジアムの建て替えに向けた再整備基本構想案を発表した。老朽化しているスタジアムの移転先候補を現在の幕張メッセ駐車場とし、2034年の開業を目指す。
千葉マリンスタジアムは、竣工から35年が経過し、施設の老朽化や機能面での更新が課題となっている。候補地の幕張メッセ駐車場については、23年の幕張豊砂駅の開業を契機とし、駅に近接のイオンモール幕張新都心や、幕張メッセとの相乗効果を生み出せると説明。幕張新都心の新たなまちづくりの拠点となる屋外型スタジアムを再構築し、千葉ロッテの野球ファンに加え、新たな若年世代を豊砂地区に集め、幕張新都心のさらなる魅力向上を目指す。
幕張メッセ駐車場の選定については、11haのまとまった敷地が確保できること、JR幕張豊砂駅から500m程度の距離で、公共交通機関の利便性が高く、ウォーカブル(歩きたくなる)なまちづくりを推進できること、周辺の商業施設との連携により、幕張新都心の新たな価値創出ができることなどを理由としている。
なお、新スタジアムはドーム型ではなく、屋外型スタジアムとなる。その理由については、幕張新都心の地域資源(海が近く、潮風が心地よい、青空が広がる立地)のほか、コストメリット、イベント等誘致において、幕張メッセやBリーグ・アルティーリ千葉新アリーナとの棲み分けの観点から、屋外型としたという。
新スタジアムでは、市民利用できる公共施設としてのベース機能(野球場・イベント機能、防災機能)に加え、民間事業者の投資による商業・エンタメ機能などを導入し、「365日楽しめるスタジアムを目指す」としている。概算事業費は約650億円。また、幕張メッセ駐車場と同程度の機能・利便性をもつ代替駐車場を確保する。26年度に事業実施を判断し、34年度の開業を目指す。