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電話ボックスが無料Wi-Fiスポットに 都内1500カ所
2025年12月23日 15:33
東京都は、都内の公衆電話ボックスを活用して公衆Wi-Fiを整備する取り組みについて、整備が完了した第1号を報道関係者向けに公開した。
東京都とNTT東日本は8月、災害時やインバウンド対応を念頭に、安全で利便性を高めた国際標準規格「OpenRoaming」に対応した無料の公衆Wi-Fiスポット「TOKYO FREE Wi-Fi」を、都内の公衆電話ボックスに整備する取り組みについて協定を締結している。2025年からの3年間で都内の1,500カ所の電話ボックスに整備する計画で、年間500カ所程度を整備していく。なお、東京都はすでに都有設備などでWi-Fiスポットの整備を進めており、全体では合計約3,600カ所への整備を目指す。
「TOKYO FREE Wi-Fi」を整備する電話ボックスの場所は、山手線内の主要駅周辺や島しょの一部から開始。乗降客数の多い駅周辺や公園・避難場所周辺、帰宅困難者が多く利用すると予想される幹線道路沿いなど、災害時に活用できることを念頭に選定される。
「TOKYO FREE Wi-Fi」は平時でも無料の公衆Wi-Fiとして利用できる。OpenRoamingに対応することで、一度設定すれば、異なるWi-Fiネットワークでも自動的で安全に接続可能。また、対応のWi-Fiスポットであれば国内・国外問わず利用できる。
通信可能エリアは電話ボックスから半径25~50m程度になる見込みで、接続可能人数は256名(理論値)。今回の「TOKYO FREE Wi-Fi」を整備する電話ボックスには非常用電源も設置され、停電時でも6時間程度は稼働できるという。
整備の第1号となったのは、東京都指定の広域避難場所でもある新宿御苑近くの公衆電話ボックス。23日には電話ボックスに対し「TOKYO FREE Wi-Fi」のステッカーを貼る作業が行なわれ、電話ボックスを活用した「TOKYO FREE Wi-Fi」のスタートがアピールされた。Wi-Fiスポットの整備費用は東京都が、ランニングコストはNTT東日本が負担する形としている。








