ニュース

上野駅コンコース拡張 東京藝大と壁画・ステンドグラス修復

上野駅グランドコンコース

JR東日本は、上野駅中央改札前のグランドコンコースのリニューアルを推進し、猪熊弦一郎の壁画「自由」と、平山郁夫のステンドグラス「ふる里 日本の華」を、東京藝術大学と連携して修復・補修する。

中央改札上にある猪熊弦一郎の壁画「自由」は1951年に制作されたもの。東京藝術大学の協力のもと前回は2002年に修復し、今回で3度目となる。修復完了は2025年末を予定している。

壁画「自由」

自動券売機上にある平山郁夫のステンドグラス「ふる里 日本の華」は、1985年に東北・上越新幹線の上野駅開業を記念して制作されたもの。当時、東京藝術大学の教授であった平山郁夫が原画を描き下ろし、制作・監修した。補修作業は2025年夏頃に着手し、再設置は2026年度中を予定している。

ステンドグラス「ふる里 日本の華」
上野駅グランドコンコース配置図

なおグランドコンコースは、改札付近の駅施設の段階的なリニューアルによって拡張される。開放的で快適性の高い空間に生まれ変わるとしている。

駅施設のリニューアルではみどりの窓口や駅たびコンシェルジュ、有人改札などのレイアウトを変更、チケットサービスと訪日旅客向けサービスのゾーニングを明確に分け、利便性向上を図る。このほか、耐震補強工事や防災設備整備工事を推進し、駅の安全性を向上していく。

現在のレイアウト(左)、2026年春予定のレイアウトイメージ(右)