ニュース
子供のインスタ利用、不適切画像のぼかしオフは保護者の承認が必要に
2025年4月9日 12:21
Metaは8日(米国時間)、Instagramのティーンアカウントに追加の保護機能を導入すると発表した。13歳から15歳の利用者は今後、保護者の許可なしにライブ配信や、DMで不適切な画像がぼかされる設定をオフにできなくなる。今後、数カ月のうちにアップデートが行なわれる。
ティーンアカウントは、10代の利用者を保護することを目的として、2024年9月に米国、英国などで導入。2025年1月に日本国内でも開始され、今後数カ月かけて移行が完了する。
対象年齢は13歳から17歳で、デフォルトのアカウント設定は「非公開」になり、DMが送付できる相手も制限が設けられている。実際にティーンアカウントに移行した13歳から15歳の利用者の97%は、デフォルトの設定を維持しているという。なお、Instagramでは12歳以下のアカウント作成は不可。
新たに追加された保護機能は、ライブ配信とDMに関する制限。保護者は、知らない人が子どもに連絡をしてきたり、子どもが望まないメッセージなどを受け取ることを心配していることから、今回の追加を実施。
アップデートにより、13歳から15歳の利用者は保護者の許可なしにライブ動画を配信できなくなる。また、DMにヌードと疑われる画像が含まれる場合、画像を自動的にぼかすヌード保護の設定をオフにする場合は保護者の承認が必要になる。
FacebookとMessengerでもティーンアカウントを拡大。Instagramと同様の保護機能を自動で適用し、不適切なコンテンツや望まないやりとりを制限する。
8日(米国時間)から、米国、イギリス、オーストラリア、カナダで導入し、他の地域にも拡大していく予定。
Metaは、ティーンアカウントを導入してからこれまでに、全世界で少なくとも5,400万人の10代の利用者のInstagramアカウントがティーンアカウントに移行したと発表。各国での導入が進むにつれて、その数は今度さらに増える予定とする。
IpsosによるMetaの委託調査では、調査対象となる米国の保護者のほぼ全員(94%)が、ティーンアカウントは保護者にとって役に立つと回答。ティーンアカウントによって、Instagramにおける子どもの体験がポジティブなものになるよう手助けしやすくなると85%が回答したという。