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ミズノ、ゴアテックス搭載のWAVE PROPHECYモックシューズ

ミズノは、WAVE PROPHECYソールのレザーシューズ「WAVE PROPHECY MOC」にGORE-TEXファブリクスを搭載した「WAVE PROPHECY MOC GTX」を、3月7日に発売した。価格は37,400円。

WAVE PROPHECY MOC GTXの防水性をアピールするべく、ミズノは北区にある銭湯「稲荷湯」で、関係者向け新作ローンチイベントを実施した。

稲荷湯(東京都北区滝野川)
イベント会場は稲荷湯の男湯
脱衣所。昔ながらの番台のある銭湯
浴室への扉には製品名が記されていた
浴室
水を張った浴槽に展示されていた

WAVE PROPHECY MOCは、波形状を用いて「クッション性」と「安定性」の両立を実現したという「MIZUNO WAVE」を進化させたソールユニット「INFINITY WAVE」を搭載したモカシンシューズ。機能性の追求から生まれたデザインに、ファッション要素を融合させて「伝統と革新」を表現したとしている。

クラシックなモカシンシューズのデザインをアッパーに採用。アッパーは、シュータンのずれを解消し、甲とのフィット性を高めるため、シュータンと履き口が一体となったインターナルソックフィットシステム構造をインナーとして取り入れている。

新作のWAVE PROPHECY MOC GTXではGORE-TEXテクノロジーを採用し、防水透湿性を備えたスペックへアップデートした。カラーはブラック、ブラック×オフホワイトの2色展開。サイズは23.0cm~29.0cm。

ブラック
ブラック×オフホワイト

メインシューレースは、フルブラックにはブラック、ブラック×オフホワイトにはオフホワイトのフラットシューレースが設定されている。また、どちらのカラーにもスペアシューレースとして、伸縮性のあるコードシューレースとレースストッパーが付属する。

伸縮性のあるコードシューレースとレースストッパーを使用することで、靴ひもを縛らない履き方ができる

採用されているソールはミズノが独自に開発したもの。空洞のあるインフィニティ構造のプレートを採用することで、ミッドソールがへたる原因を最小限に抑えているという。安定性、独特のクッション性に加えて、機能美を備えたミズノの最新のテクノロジーを体感できるとしている。

またラバーは、通常のラバーよりも耐磨耗性が約80%高いアウトソール素材「X10」を踵部に採用し、耐久性を向上させている。

イベントで登壇した開発担当のミズノ グローバル研究開発部の佐藤夏樹氏によれば、「プレートを2枚使うINFINITY WAVEのデビューは、ランニングシューズとして2008年を予定していたが、計3回の延期を経て、2011年にようやく世に出すことができた」という。

最初期の試作品は、安定性やクッション持続性は優れているものの、シューズの前の部分の屈曲性が悪く、次に屈曲性を良くすると足の裏に違和感を感じるなど、開発者としては苦しい経験をしたと述懐。しかしランニングシューズでフルマラソン走るという靴だったので、少しでも違和感があるものは出せない、中途半端なものを出すなら延期しようということで、延期を繰り返して完成にたどり着いた。

ミズノ グローバル研究開発部 部長 佐藤夏樹氏

企画・デザインを担当してきたミズノ グローバルフットウエアプロダクト本部の齊藤健史氏は「モカシンシューズは起源をたどるとそこまで機能的なシューズではなかった」としつつ「ミズノが作る以上はフィット性は担保しないといけない」と説明。ランニングシューズ「スカイメダル」で採用されている、足首周りをしっかりとホールドするようなデザインを取り入れるなど、ミズノならではの機能性を付加したという。

ミズノ グローバルフットウエアプロダクト本部 企画課 ライフスタイル企画課 齊藤健史氏

さらに、革靴ライクで場所を選ばず履けるシューズに、GORE-TEXの防水性・透湿性という機能性を加え、天候も選ばす履けるシューズに仕上げた。伸縮性のあるコードシューレースとレースストッパーを付属した理由は、傘や荷物で両手がふさがっていても、スリッポンタイプのシューズのように履けるようにするため。

齊藤氏は「日本で育った方はどこかの年代の時にミズノ製品に触れたことがあるのではないか。しかし、どこかのタイミングで離れてしまっているところもあると思う」としたうえで、「WAVE PROPHECY MOCを含めた『ミズノ スポーツスタイル』をオフ・ザ・ピッチで履いていただきたい。ひいては、ミズノはこんなことをやってるんだ、スポーツだけじゃないんだ、ということを知ってもらいたい」と話した。