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アップル、「iPhoneのタッチ決済」を日本で開始 スマホが店の決済端末に

アップルは16日、日本において「iPhoneのタッチ決済」を開始した。米国などで「Tap to Pay on iPhone」として展開している機能で、iPhoneに内蔵したNFCを活用し、iOSアプリを通じて、Apple Payやタッチ決済対応のクレジットカードやデビットカード、デジタルウォレットなどを加盟店のiPhoneにかざすだけで支払いを完了できる仕組みとなる。

iPhoneのタッチ決済を導入する店舗は、iPhoneとパートナーの対応iOSアプリだけで、カードのタッチ決済を使った決済機能を導入できる。別途決済端末などを準備せずに、ビジネスの場所を問わずに決済対応が可能となる。

日本のパートナーとして、15日からGMOフィナンシャルゲート「stera tap」、リクルート「Airペイタッチ」、Squareの「Square POSレジ」アプリがiPhoneのタッチ決済に対応する。加えて、Adyenが今後数カ月のうちに対応し、日本のApple Storeでも利用可能となる。

タッチ決済対応のクレジットカードやデビットカード、iPhone、Apple Watch、その他のデジタルウォレットでの支払いに対応し、それらをiPhoneにかざすだけで支払いが完了する。対応のカードブランドは、アメリカンエキスプレス、JCB、Mastercard、Visaなど。

対応のiPhoneは、iOS 17.4を搭載したiPhone XS以降の端末で、加えて各決済サービスの契約と対応アプリが必要。

stera tapはGMOフィナンシャルゲートと三井住友カードによる決済サービスで、決済手数料は2.70%。Visa/Mastercardについては手数料を一部還元し、実質1.98%とするキャンペーンを11月30日まで実施している。Airペイでは「Airペイタッチ」アプリを、Squareでは「Square POSレジ」アプリを利用する。

stera tap
Square POSレジ

AppleのApple PayおよびAppleウォレット担当バイスプレジデント、ジェニファー・ベイリー氏は、「決済プラットフォームとの提携により、何百万もの事業者に向けて、非接触決済にシームレスに対応できるiPhoneのタッチ決済を提供できる。国内のほぼすべてのiPhoneが追加のハードウェアなしに決済端末として使用できるようになり、日本の事業者が電子決済への対応にかかる費用を削減し、お客様に簡単かつ安全で、プライバシーが守られた非接触決済の体験を提供する」と述べている。