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福岡天神「イムズ」跡地の20階複合ビル着工 26年竣工

三菱地所は、福岡県福岡市中央区天神一丁目で計画中の「(仮称)天神1-7計画」について、新築工事に着手した。

三菱地所初の都心型商業施設「イムズ」跡地に新たに開発する、オフィス・ホテル・商業を用途とする複合ビル開発プロジェクト。2022年8月に福岡市による「天神ビッグバンボーナス」の認定を受け、2026年12月末の竣工を予定している。また、アメリカ・シアトル発のホテルブランドとしてアジアで2施設目となる「エースホテル」が出店することが決定している。

前身であるイムズ(1989年開業)は、「情報受発信基地」をコンセプトとした当時としては先進的な商業施設で、商業の場としてだけでなく、ショールーム機能、イムズホールやアートギャラリー・三菱地所アルティアムでの文化発信などの取り組みを行なっていた。

開発コンセプトは「福岡文化生態系~福岡のあたらしい文化を共に創造し続ける~」。イムズの誕生から35年の時を経て、技術革新や国際化、パンデミックなどによる価値観や生活様式の多様化を踏まえ、古くから対外交流の窓口として文化を育んできた福岡に相応しい、新たな「交流の循環」になることを目指す

コンセプトイメージ

就業者数3,000人のオフィス空間

総面積約8,000坪、基準階面積約790坪、想定就業者数約3,000人のオフィス空間を整備。レイアウト効率が高く様々な働き方に対応できる無柱空間とし、最小区画30坪台からの利用が可能。渡辺通りから視認できる3階角部には、様々なワークスタイルに寄り添うカフェを併設した一部2層吹き抜けのオフィスエントランスを設置し、天神の新たなランドマークとする。

オフィスエントランス

アジア2施設目の「エースホテル」

ホテルとしては、アジア2施設目、九州初進出のアメリカ・シアトル発ホテルブランド「エースホテル」が開業。客室は192室で、1~2階のラウンジ、カフェバー、レストラン、ギャラリー、3階のMICE対応が可能なファンクションルーム・ミーティングルーム、19~20階のルーフトップバーは、宿泊者以外も自由に利用できる。また、アートや音楽などの文化的プログラムも展開し、地域コミュニティの活性化・カルチャー創出を目指す。

エースホテル・シドニーのラウンジ
ルーフトップバーからの眺望(20階)

天神地下街と繋がる商業ゾーン

地下2階から2階にかけて、約1,100坪の商業ゾーンを展開。地下2階は、天神地下街、ONE FUKUOKA BLDG.(ワンビル)、因幡町通り地下通路と繋がる利便性の高いゾーンで、さまざまなタイプのショップ&レストランを展開する予定。

1階は、渡辺通りをはじめ四方の通りに面し、周囲からの視認性の高いゾーン。計画進行中のワンビルや(仮称)天神ビジネスセンター2期計画とともに、渡辺通り東側の商業活性化に貢献し、天神地区に新たな賑わい拠点を創出する。

地下2階商業ゾーン
福岡であい通りに連なるショップファサード

その他、建物外周部では、Fukuoka Art Nextの推進に寄与するパブリックアートやベンチ等の休憩施設を設置。駐車場車路をワンビルと共用することで、地上部の車両混雑に配慮しながら、福博であい通りにおいて歩車分離された安全な歩行空間を確保する。

外来者が行き交う西側エリア

建物外装には、MEC Industryが製造する九州産の木材を使用したCLTパネルを約450m3使用する。CLTパネルにより、約259トンの二酸化炭素を固定し、パネルを幾何学計算に基づき有機的に配列することで日射熱を約40%削減する。また、使用する全電力は再生可能エネルギー由来としている。

所在地は、福岡県福岡市中央区天神一丁目326番1他(地番)。敷地面積は約4,640m2。延床面積は73,960m3。建物は地上21階、地下4階。高さは約91m。構造は地上が鉄骨造、地下が鉄骨鉄筋コンクリート造。