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楽天、フィンテック事業を再編 楽天銀行を軸に連携

楽天グループと楽天銀行は。楽天銀行を含む楽天グループのフィンテック事業の再編に向け、協議を開始することについて合意した。楽天銀行、楽天カード、楽天証券などの金融サービスを展開する楽天グループ内のフィンテック事業を集約した組織再編を目指す。

現在、楽天グループにおいては、楽天銀行、楽天カード、楽天証券ホールディングス、楽天インシュアランスホールディングスなど、それぞれの金融サービスごとの事業会社を展開している。

今回の再編では、「事業横断的なフィンテック事業における機動的な意思決定とデータ連携やAI活用を含む連携の深化が重要」とし、再編によるフィンテック事業のエコシステムの拡大と競争優位性の向上を目指すと説明。楽天銀行、楽天カード、楽天証券HD、楽天インシュアランスホールディングスなどのフィンテック事業全体を1つのグループに集約する予定。

楽天銀行を軸に再編し、楽天銀行のプライム市場上場は維持する予定。また、上場を検討している楽天証券HDについては、「上場を行なわない可能性について協議する」としている。

再編により、楽天銀行は、フィンテック事業を運営する各社との深度ある連携を可能とし、個人ビジネスでは、顧客のライフステージに応じた総合金融サービスを提供。法人ビジネスにおいては、フィンテック事業の法人顧客基盤に対する楽天銀行の法人サービス提供の推進・加速を目指すとする。なお、楽天ウォレットは再編の対象外。今後検討を進め、再編の効力発生は2024年10月を目指す。