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商業・オフィスの複合ビル「Dタワー富山」竣工 1階にフードホール

大和ハウス工業は、JR富山駅から徒歩3分の立地で開発を進めていた商業施設とオフィスの複合テナントビル「Dタワー富山」について、3月12日に竣工したと発表した。開業は7月予定。

地上7階建て・高さ46.5mの複合ビルで、1階に商業、2~7階にオフィスが入る。敷地面積は4,000m2、建築面積は2,793.43m2、延床面積は16,935.88m2。所在地は富山県富山市牛島町9番5号。

商業施設スペースには、ぐるなびが企画・運営するフードホール「GURUNAVI FOODHALL WYE」が北陸に初進出するほか、物販・飲食店舗が出店する。GURUNAVI FOODHALL WYEは、ぐるなび独自のネットワークを活用したフードホール業態で、地域の人気店など6店舗が出店予定。また、モバイルオーダーサービスなどを導入して利便性を高める。

オフィスについては、富山市では2001年から2020年までテナントビルの新規供給がなく、新築のテナントビルが不足しているという課題を解決するため、富山県最大の1フロア貸室面積となるスペースを用意。入居テナントの幅広い要望に合わせたレイアウトに対応するサッカーコート約1.5面分となる10,944.12m2の貸室総面積を確保した。

入居企業は事業規模に応じて、入居面積を最小約90m2から最大約1,800m2の中で選べる。

富山市では加えて、築30年以上で設備の老朽化が進むテナントビルが7割占めているという。大和ハウス工業は快適性の高いオフィスが不足しているとの考えから、仕事内容に合わせたオフィス環境を整備できるよう、共用スペースを充実させた。

具体的には、入居テナント向けに5名が利用できるリフレッシュスペースを3階から7階の各階に設置。2階には会議室やラウンジ、タッチダウンスペースなどで構成する共用スペース「CANYON WORKPLACE(キャニオンワークプレイス)」を配置した。

キャニオンワークプレイス

キャニオンワークプレイスのラウンジ入り口には、血流認証システム「Bio-COBRA(バイオコブラ)」を採用。血流認証システムは血管形状パターンを活用した個人特定技術を用いた施錠システムで、指を近づけると指挿入部が自動開窓し、使用後は指挿入部がUV光で自動除菌される。また、健康状態に関する情報も取得できることから、ヘルスケア意識の向上にも寄与するとしている。

血流認証システム