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アマゾン、アレクサを法人で使える「Alexa Smart Properties」

Amazonは、法人向けサービス「Alexa Smart Properties(アレクサ・スマート・プロパティー)」の提供を開始した。パーソナルAIアシスタント「Alexa」を日本で初めてビジネス向けに提供する。Alexaを「高齢者施設」や「ホテル」、「マンション」などや、「地方自治体」などの公的サービスで利用できる。

企業や地方自治体が、Amazonと契約するソリューションプロバイダを通じてAlexaのテクノロジーを対象施設に一括して導入、管理、カスタマイズできる。企業や地方自治体は、Amazonが提供する専用のAPIやEchoデバイスを活用し、個々のビジネスのニーズに即して、Alexaを活用したソリューションやサービスを実装できる。

利用者はAlexa Smart Properties用に設定されたEchoデバイスを使用するため、自らまたは企業や地方自治体を通じてAmazonに個人情報を提供することなく、特定のAlexa音声サービスを利用できる。

採用事例として、高齢者施設のニチイケアパレス「ニチイホーム南大井」では、Echo Show 8を使って遠く離れた家族とのビデオ通話をしたり、体操動画などのコンテンツを通じた趣味や娯楽を提供。Alexaに話しかけて家電の操作が可能なほか、居住者に1日のスケジュールやレクリエーションのお知らせを通知したりなども可能にしている。

東急ホテルズ&リゾーツ 「SAPPORO STREAM HOTEL」では、外国人の利用者が英語で話しかけて情報収集が可能なほか、画面上で館内情報の確認や地域のオススメ情報なども配信。

インヴァランスのマンション「CREVISTA 品川西大井III」では、各部屋にEcho Show 15を設置。入居と同時にスマートホームを始めとするAlexaの機能を利用できる。賃貸管理会社ともコミュニケーションが可能で、契約や施設に関する情報を各居住者に通知することもできる。