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YouTube、10代保護を強化 コンプレックス助長動画を制限

Googleは、YouTubeにおける10代のユーザーの保護を目的に、繰り返し見ると一部のユーザーには問題になるコンテンツについて、「おすすめ」で繰り返し紹介するのを制限する取り組みを開始した。米国から開始され、2024年にはほかの国・地域にも拡大される。

YouTubeは、独立した専門家で構成されるチーム「青少年と家族に関するアドバイザリーボード」(Youth and Families Advisory Committee)と連携、10代のユーザーは、例えば体型などの“理想的な基準”に関するメッセージを繰り返し目にすると、自分自身に否定的な考えを持つようになる可能性が大人よりも高いと指摘。自由に話題を探索できるようにしながら、セーフガードも導入する形にする。

同アドバイザリーボードとYouTubeは、1本の動画としては無害でも、繰り返し視聴すると10代のユーザーには問題になる可能性のあるコンテンツのカテゴリーを特定している。例えば、身体的特徴を比較して特定のタイプを理想化するコンテンツや、特定のフィットネスレベルや体重を理想化するコンテンツなどが該当するほか、非接触の喧嘩・威嚇(non-contact fights and intimidation)による社会的攻撃性を示すコンテンツなどが含まれる。

こうした、不健康な基準や行動を理想化するコンテンツを繰り返し視聴すると、潜在的に問題のあるメッセージが強調され、特に10代のユーザーは、自分に対する見方に影響を受ける可能性があるとしている。

YouTubeではまた、自殺や自傷行為などに関する話題を検索した場合に、ヘルプページを大きく表示してホットラインへのアクセスを目立つようにする。

このほかWHOのCommon Sense Networksと連携、10代の若者を対象にしたコンテンツの作成指針などを開発・公開する予定としている。