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YouTube、テレビのアプリも保護者管理など安全への取り組み

Googleは、2月8日のセーファーインターネットデーに合わせて、子供向けの安全な環境を実現するためのYouTubeやGoogleの取り組みを紹介している。

スマートテレビのYouTubeも保護者が管理可能に

YouTubeでは現在、子供向け専用のアプリ「YouTube Kids」を提供中。子供が興味を探求できつつ、保護者がカスタマイズできるというコンセプトで、未就学児向け、小学校低学年向け、小学校高学年向けという段階を選択可能。視聴させたい動画やチャンネル、コレクションのみの選択もできる。

13歳未満の場合でも保護者の管理下でYouTubeを視聴できると判断した場合は、保護者が管理機能を利用し、子供のアカウントを自身のアカウントに紐づけた上で、9歳以上が対象の3つのコンテンツ設定(小学3年生以上の子ども向け、より多くの動画、YouTubeの大部分)から選択が可能。

子供が利用するアカウントではコメント、ライブチャット、チャンネル作成、動画のアップロード、デジタルアイテムの購入などは行なえず、休息と就寝時間のリマインダーが初期設定でオンになる。どれぐらいの時間YouTubeを観ているかは、プロフィール写真をタップすることで確認可能。

加えて、YouTube Music、YouTubeアプリが利用できるテレビや、Google アシスタント対応のスピーカーとディスプレイも、保護者の管理対象になっている子供のアカウントで利用できるようになった。

新たに小学校向け教材を提供

Googleはまた、セーファーインターネットデーに合わせて、インターネットリテラシーを育むための2つの取組みを発表している。

ひとつは、基本的な知識を身につけるための「お子様向けインターネット リテラシー プログラム」。「気をつけて共有する」「思いやりを持つ」など5つのトピックを基本に、楽しみながら自発的に学べる無料のオンラインゲームや、保護者向けのファミリーガイド、教師向けのレッスンプランなど、さまざまな教材が含まれている。このプログラムは2017年から開始され世界各国で展開されており、日本語版は40カ国目、18言語目の展開になる。

オンラインゲーム

もうひとつは、インターネットリテラシー向上を目的とした学校向け教材の提供の拡大。すでに中学校と高等学校向けに提供されているが、新たに小学校向け教材の提供を開始する。教材の公開は4月を予定し、オンラインから資料を請求できる。

教材は「GIGA端末を使うときのルールを自分たちで考えよう ―こんなとき、どうする?―」と題し、道徳の時間での実施を想定。例えば「友達のパスワードを知ってしまったらどう行動するべきか?」といったケーススタディを通して、学級でのルール作りを促す内容。ほかにも、端末上でファイルを共同編集する時の注意点、コメント機能、チャットの活用方法なども取り上げる。