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「数秒で室温変化」などの広告も "冷えないエアコン"に注意 国民生活センター

国民生活センターは、ECサイト等で販売されている、冷房や暖房機能をうたいながら、実際にはそうした空調能力が無いエアコン製品について注意喚起を行なった。

国民生活センターの「PIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)」には、ECサイトで購入した置くだけで空間の温度を上げたり下げたりする「エアコン」のような効果をうたいながら、実際には冷えない冷房機器や、「〇〇秒で△△℃上昇させる」「○秒即暖」といった広告があるにも関わらず温風が出ないといった暖房機能に関する相談が継続的に寄せられているという。

例えば製品には、小型の卓上ヒーターでも部屋中を温められるかのように宣伝をしているものや、室外機もないのに部屋全体を冷やすことができるような宣伝を行なっている製品があったが、消費者からの報告ではいずれも効果を感じなかったという。

そこで同センターは、そうした効果をうたう10銘柄について、広告の内容に対する機能や性能について実際にテストを行なった。

テストでは、冷房機能をうたう6銘柄すべてが、冷房機能を確認できなかった。中にはそもそも冷却器等の空気を冷やす機構等が搭載されていないものもある。

暖房についても、規定の時間で部屋を暖めることをうたう5銘柄すべてが、時間内に温度を上げることができなかった。また、交流電源を使用する5銘柄すべてで、動作中の消費電力が表示消費電力を下回っていたことも確認された。

また、取扱説明書は10銘柄中7銘柄が英語または簡体中国語で記載されており、日本語での記載はなく、さらに販売サイト上の広告で冷房機能があることをうたうすべての銘柄で、取扱説明書に冷房機能に関する記載がなかった。

同センターは消費者へのアドバイスとして下記の4点を挙げている。

  • USB電源や容量の小さいバッテリー等の少ない電力でエアコンのように部屋や空間の温度を上げたり下げたりすることはできない
  • 「数秒で室温が変化する」「エアコン並み」等、冷暖房機能の性能を誇張する広告のある商品は、購入前に記載内容を十分に確認する
  • 消費電力や電圧の表示(数値)を確認する。
  • 「どこから」「何を」を買おうとしているのか、購入する前に「特定商取引法に基づく表記」のページをよく確認し、インターネット検索で調べるなど確認する

事業者に対しては、消費者が商品を選択する際に機能や性能を誤認することのない明確な広告表示をするよう要望しているほか、行政に対しては、冷暖房に関し、実際の内容よりも著しく優良であると消費者を誤認させる表示をしている場合には、事業者に対し、広告表示の改善について指導することを要望している。