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米FTC、独禁法違反でアマゾン提訴 アマゾンは反論

米連邦取引委員会(FTC)と17州は26日(米国時間)、米Amazon.comに対してオンライン通販事業における反競争的な戦略を取ったとして、独占禁止法違反の疑いで提訴した。

FTCは、Amazonが法律に違反しているのは、規模の大きさではなく「競争相手を妨げる行為」だと主張している。Amazonでは、自社によるオンラインストアのほか、販売事業者(セラー)がAmazon上で製品を販売するマーケットプレイスが存在している。FTCでは、後者のマーケットプレイスにおいて、他の事業者がAmazonより安い価格を提供することを抑止し、インターネット全体の商品価格を高く維持しているとしている。

例えば、ある販売者がAmazon以外のストアで、より低価格の商品を販売していることをAmazonが発見した場合、その事業者をAmazonの検索結果から引き下げ、実質見えないようにしているという。また、事業者の出品商品を「プライム」として販売するために、高額なAmazonのフルフィルメントサービスを義務付けし、出品のコストを引き上げ。こうした行為により事業者の競争力を損なっていると、FTCは主張している。

FTCのリナ・カーン委員長は、「訴状では、Amazonのプラットフォームで買い物をする何千万もの家庭や、Amazonに依存している何十万もの企業に対して、Amazonが価格を引き上げるなど、サービスを低下させているかを指摘した。訴訟では、独占的行為に対する責任を追及し、失われた自由で公正な競争の約束を回復することを求める」とコメントしている。

一方Amazonは、「FTCの焦点は、消費者と競争の保護から根本的に逸脱している。FTCの異議を訴えている慣習は、小売業界全体の競争とイノベーション促進に役立っており、Amazonの顧客にとっては品ぞろえが増え、価格が下がり、配送が早くなる。Amazonのストアで販売する企業にとって機会をもたらしている。FTCの言う通りになれば、その結果は、商品数が減り、価格は上がり、消費者への配送は遅くなり、小規模事業者の選択肢は減ることになる。FTCの訴訟は、事実の上でも法律の上も誤っている」と全面的に反論している。