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イオンの新都市型モール「自由が丘 デュ アオーネ」10月20日オープン

外観

イオンモールは、これまでの同社のモールとは異なる新たな商業施設「JIYUGAOKA de aone(自由が丘 デュ アオーネ)」を、10月20日にオープンする。同地で約52年間営業していた「ピーコックストア」も再出店する。

所在地は東京都目黒区自由が丘2-15-4で、東急東横線および大井町線 自由が丘駅から徒歩2分。専門店や飲食店、施設が立ち並ぶ商業エリアに位置する。

規模は敷地面積約3,500m2、延床面積約9,500m2、地下2階・地上4階の6フロアに26店舖が出店する。屋上には「はらっぱ」が設置される。

コンセプトは「日常の中、街歩きの中で、ふとたどり着く“自然と自然に落ち着ける場所”」。イオンモールは郊外型のショッピングモールを中心に手掛けてきたが、自由が丘 デュ アオーネでは都市型ショッピングモールとして展開。自由が丘ブランドをさらに高めるとともに、地域住民のほか自由が丘へ遊びに訪れる来街者の集客を狙う。また、物を売るだけではなくコミュニティを育める場所となることを目指す。

建築の考え方として「小径のGreen Hill(緑の丘)」を掲げ、自由が丘のストリートから、建物の周囲に複数配した屋外階段などを使って、1階から屋上まで散策できる作りにしている。また、3階には約1,000m2の緑豊かなテラスを配置する。

3階 テラス鳥瞰
建築の考え方

緑は在来種を中心とする植栽で、また鳥が羽を休めるバードバスや巣箱を設置し、季節によって飛来する鳥など、生き物との出会いも創出する。

3階 テラス

商業空間は1階を除き、インナーモール形式ではなく、アウターモールとして計画。緑道を歩きながらお店や公園のようなテラスに偶然出会うような商業環境を目指す。1階の「マルシェ」ではお店と通路が自然と一体になったデザイン、2階の「パサージュ」では、それぞれのショップの賑わいが共用部に滲み出すようなデザインとしている。

1階 マルシェ
2階 パサージュ

3階のテラスは、「de aone TERRACE CLUB」の様々なコミュニケーションイベントが生まれる場所とし、都市空間で交流する新しいライフスタイルの提案、コミュニティの醸成を図る。de aone TERRACE CLUBの取り組みとして、フィンランド大使館商務部の協力による「Finland Day」、ポートランド観光協会の協力による「Portland Day」などのカルチャーイベントや、マルシェやワークショップなどのマーケットイベントを予定している。

出店店舗は、首都圏初となる新業態6店舗を含む全26店舗。新業態店舗は、旬のフルーツ・フルーツジュース・フルーツスイーツ「一果房」、喫茶「TSUBAKIYA jiyugaoka」、チーズスイーツ/かりんとうスイーツ「ウメダチーズラボ/CARIN&」などがある。

新業態店舗
専門店一覧

ピーコックストアは地下2階に出店。利用者との直接のコミュニケーションを大切にしたいとの考えから、店舗フロア中央にコミュニティスペースを設置し、健康イベントや食育セミナー、食材の持つ力や新たな調理法を提案する試食会、産地直送フェアなどを開催する。

ピーコックストア

同地は、黒柳徹子さんの「窓際のトットちゃん」の舞台となったトモエ学園の跡地でもあることから、ピーコックストア自由が丘店に設置されていた「自由ケ丘学園小学校・トモエ学園小学校記念碑」を、自由が丘 デュ アオーネ開業後に再設置する。そのほか地域との連携として、自由が丘タウンイベントへの参画、自由が丘町会への防災倉庫の提供などに取り組む。

イオンモール 執行役員 東日本支社長 武田久和氏
イオンモール 執行役員 開発企画統括部長 重松雅人氏