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ソフトバンクとMS、生成AIやクラウドサービスで戦略的提携

ソフトバンクと日本マイクロソフトは、クラウドサービスや生成AI(人工知能)領域を中心とした戦略的提携に合意した。本提携を通じ、マイクロソフトが提供する「Microsoft 365」「Microsoft Azure」「Azure OpenAI Service」や、ソフトバンクが提供する5Gをはじめとするモバイルネットワーク、固定ネットワーク、音声通話サービスなどを組み合わせ、さまざまな業種の特性に合わせたワークスタイルの提案と包括的なソリューションの提供を行なっていく。

提携により、ソフトバンクは「Microsoft Azure」を自社の推奨クラウドプラットフォームとして活用し、ワークスタイル変革を加速。業務活用のノウハウや事例提案に生かす。また、「Microsoft 365 Copilot アーリーアクセス プログラム」に参加し、「Microsoft 365 Copilot」の導入も開始する。「Microsoft 365 Copilot」を業務や事業に活用し、その知見やノウハウを顧客への提案に生かす他、法人向けソリューションと組み合わせて、提案・販売する。

具体的な連携内容としては、ソフトバンクは、日本マイクロソフトを「推奨クラウドサービスパートナー」と位置付け、自社の顧客に対して「Microsoft Azure」「Azure OpenAI Service」「Microsoft 365」などのクラウドサービスの提案および導入支援を積極的に行なう。日本マイクロソフトは、ソフトバンクを「推奨ネットワーキングサービスパートナー」と位置付け、「Microsoft Azure」を契約する顧客に対して、5Gをはじめとするソフトバンクの通信ネットワークの提案や導入支援を積極的に行なう。両社の強固な顧客基盤に相互に提案・提供することで、クラウドサービスと通信ネットワークの販売拡大を図る。

「Azure OpenAI Service」など、生成AI領域を中心としたソリューション・パッケージを拡充・提供。業種別のラインアップをそろえることで、さまざまなニーズに合った支援を実現する。また、Microsoft Teams向け音声通話サービス「UniTalk」などの既存ソリューションと組み合わせ、新たな価値を創出することも検討していく。今後は、ソフトバンクが社内で活用するAIチャットの導入プロセスやノウハウも顧客への提案に生かす他、社内の生成AI活用アイデアやノウハウをパッケージ開発に活用・実装していくことを検討する。

法人事業での実績・ノウハウを生かし、ITやDXコンサルティング、クラウド環境構築支援を共同で行なう。特に、生成AI時代に必要とされるデータの利活用に関するコンサルティングを、統合データプラットフォームである「Microsoft Fabric」を活用して提供する。

さらに、ソフトバンクの法人向けインターネットサービス「SmartInternet」と、Microsoft クラウド サービスへの接続を強化するネットワーク サービス「Microsoft Azure Peering Service」の連携サービスを2023年内に提供。顧客がより快適にクラウドサービスを利用できる環境を実現し、今後、5Gネットワークへの対応も目指していく。