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Googleの会話型AI「Bard」、音声読み上げなど新機能 英語では画像入力に対応

Googleは11日、会話型AIサービス「Bard」において、アラビア語、中国語、ドイツ語、ヒンディー語、スペイン語を含む40以上の言語に対応した。また、音声読み上げや直近のスレッドの保存などの新機能も開始した。

Bardは、生成系AI(Generative AI)とテキストチャットにより、様々な情報を得られる会話型AIサービス。3月に招待制でスタートし、5月に日本展開とともに誰でも利用可能となっていた。さらに対応言語を追加するとともに、機能強化が図られた。

新機能の「音声読み上げ」は、Bardの回答を音声で読み上げできる。例えば、言語学習時に単語の正しい発音を聞きたい場合や、詩や台本のセリフを聞きたい場合などで活用する。サウンドアイコンをクリックするだけで、回答を音声で確認できる。

会話の固定と名称変更にも対応。プロンプトを再表示したいという要望を受け、Bardとの会話を固定したり名前を変更できるようになった。会話を開始すると、サイドバーに最近の会話を固定したり、名前の変更をするためのオプションが表示され、回答を後で確認できるようになる。

また、エクスポート機能も強化。Google Colabだけでなく、PythonコードをReplitにエクスポートできるようになった。回答を友人と共有できる「共有リンク」も追加した。

英語のみの対応だが、プロンプトでの画像利用にも対応。写真の説明文が必要な場合、プロンプトとともに画像をアップロードすることで、Bardが写真を分析する。

同様に英語のみの対応だが、Bardの回答のトーンとスタイルを5つのオプションから選択可能になる。オプションは、シンプル、ロング、ショート、プロフェッショナル、カジュアルの5種類。例えば、フリマアプリに出品する商品案内文の作成をBardに頼み、回答が長すぎた場合、ドロップダウンのメニューから回答を短くする、といった指定が可能になる。

7月13日のBardアップデート
Bardを利用できる地域/国、言語を拡大

更新内容: アラビア語、中国語(簡体字、繁体字)、ドイツ語、ヒンディー語、スペイン語など、40以上の言語に対応。また、欧州連合(EU)全体(27 か国)、ブラジルなど、利用できる地域も拡大

Bard に Google レンズを導入

Bardとの会話にテキストだけでなく画像もアップロード可能となり、新しい手段で想像力や創造性を高められるようになった。まず英語から

Bardが回答の読み上げに対応

ヒンディー語、スペイン語、アメリカ英語など、40を超える言語で、Bardにテキスト読み上げ機能を追加

固定したスレッド、最近のスレッド

Bardとの以前の会話を中断したところから再開し、ニーズに応じて整理できるようになった。会話を固定したり、会話の名前を変更したり、一度に複数の会話を進めたりする機能が追加

Bard との会話を他のユーザーと共有

Bardとのチャットの一部またはすべてを他のユーザーと簡単に共有できるように。共有可能なリンクを介してチャットやソースをワンクリックで表示できるため、Bard で作成した内容を他のユーザーがシームレスに表示できる

Bard の回答の書き換え

Bard の回答を書き換える場合に5つの新しいオプションを導入。タップするだけで、回答をよりシンプルにしたり、長くしたり、短くしたり、専門的な表現にしたり、くだけた表現にしたりできる

ReplitにPython コードをエクスポート

Bardのコード エクスポート機能を拡張。Google Colabに加え、ReplitにもPythonコードをエクスポートできるようになった