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サイバーエージェント、2.5次元トップ制作会社を傘下に

サイバーエージェントは、2.5次元ミュージカルなどを手掛ける舞台製作会社ネルケプランニングの発行済株式を取得した。ネルケプランニングはサイバーエージェントグループに入るが、体制に変更はなく代表取締役の野上祥子氏が継続して社長を務める。

ネルケプランニングは1994年に設立された舞台制作会社。2003年に初演したミュージカル「テニスの王子様」のヒットを機に2.5次元ミュージカル市場を開拓し、現在も2.5次元ミュージカルのトップランナーとして業界をけん引している。

2.5次元ミュージカル市場は2021年実績で239億円と推計されており、同社はミュージカル『刀剣乱舞』、「進撃の巨人」-the Musical-、「BANANA FISH」The Stageなども手掛け、そのチケットは即完売となるなど、多くのファンに支持されているという。

サイバーエージェントとはこれまでも、「ABEMA」において俳優育成オーディションバトル「主役の椅子はオレの椅子」を配信し、番組内で主役の椅子を勝ち取った俳優たちが出演するオリジナル舞台『「青空ハイライト」~from主役の椅子はオレの椅子』を共同制作するといった取り組みを行なってきた。

今回の株式取得により、これまでネルケプランニングが培ってきた演劇業界での実績と、サイバーエージェントグループ資産とのシナジーにより、演劇におけるリアルとデジタルの融合を図り、ネルケプランニングの成長と幅広いファンに愛される作品の提供に努めていくとする。

また、2.5次元ミュージカルを強みに、日本国内のみならず海外公演を強化することで世界展開を図る。さらに日本発コンテンツのキッズ向け舞台の提供、リアルとデジタルを融合したこれまでにない演劇の創出などを図り、舞台制作会社であるネルケプランニングのさらなる拡大を目指す。

なお、本件に伴うサイバーエージェントの2023年9月期連結業績への影響は軽微としている。