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アサヒ、ペットボトルの「キャップtoキャップ」リサイクル実現へ

アサヒグループジャパン、双日プラネット、日本クロージャーは、ペットボトル用キャップの水平リサイクル「キャップtoキャップ」の実現に向けたコンソーシアムを発足し、技術検証の取り組みを開始する。キャップの水平リサイクルの事業化が実現すれば、飲料業界で初の取り組みとなるとしている。

プラスチック資源循環についての社会課題解決に向けた取り組み。ペットボトルの回収率は94%に達し、飲料業界では水平リサイクルが推進されている。これに対してキャップはリサイクルの実態把握が進んでおらず、回収・リサイクルの実態把握や方法の確立が課題となっているという。

こういった課題に対し、コンソーシアムでは使用済みペットボトル用キャップを同じ用途のキャップに再生することを目指す。具体的には、キャップ回収のスキーム構築や技術検証、品質基準の確立を行ない、事業性を評価する。再生されたキャップはアサヒ飲料での採用を検討する。

コンソーシアムにおいてアサヒグループジャパンは、傘下に飲料事業とサステナビリティに特化する事業を持つ強みを生かし、アサヒ飲料では自社製品への再生樹脂の採用基準の確立、アサヒユウアスでは主にキャップ回収のスキーム構築を行なう。

双日プラネットは合成樹脂専門商社として、海外の最新のリサイクル技術情報を収集し、日本における最適な再生技術・設備の確立を行なう。

日本クロージャーはキャップメーカーとして、再生樹脂を用いたキャップの成形評価を行なう。