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パナソニック、丸の内でロボットがドリンク巡回販売。日本初

パナソニック ホールディングス(PHD)は、丸の内仲通りや行幸通り等(東京都千代田区)で、日本初の公道でのロボット単独による販売実証実験を実施する。期間は12月1日~2023年2月4日まで。

大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会を構成員とする大手町・丸の内・有楽町地区スマートシティ推進コンソーシアムが採択を受けた2022年度「国土交通省(都市局)/スマートシティモデルプロジェクト」の一環として実施されるもので、PHDはロボットソリューションを提供する。

今回の実証実験では、丸の内仲通り等において、自動走行する搬送ロボット「ハコボ」が指定ルートを巡回しながら、特定地点において無人でのカプセルトイや飲料などの販売を行なう。ハコボは、機能安全に関する国際規格に適合した安全性を有し、用途に応じて荷台を入替できることで、安全性と柔軟性を両立する。

実施場所は以下の2通り。

・丸の内仲通り(丸ビル~三菱ビル)、大名小路、行幸通り
・丸の内仲通り(丸ビル~丸の内パークビル)、大名小路、行幸通り

PHDは、これまでFujisawaサスティナブル・スマートタウン(Fujisawa SST)における店舗から住宅への配送サービス実証、つくば市での楽天グループ、西友との実店舗からの日用品の配送サービス実証など、ロボット配送の実証実験を行なってきた。

4月には、Fujisawa SSTにおいて、日本で初めて完全遠隔監視・操作による自動搬送ロボットの道路使用許可を取得。小型低速ロボットの自動走行能力の向上、AI技術を活用した遠隔監視・操作システム「X-Area Remote」により、ロボットに付き添う保安要員なしでの複数台同時運用に取り組んでできた。

その後、Fujisawa SSTでの240時間走行を完了し、「特定自動配送実証実験に係る道路使用許可基準」に基づき同地域での道路使用許可を取得。これにより、公道審査を伴わない簡素な手続きで類似環境での他拠点展開が可能になった。今回は、この制度に基づいた他拠点展開の第1号事例となる。