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note、東証グロース市場に上場

メディアプラットフォーム「note」を運営するnote株式会社は、12月21日に東証グロース市場に新規上場する。

「note」は、個人を中心にクリエイターが文章やマンガ、写真、音声、動画等のコンテンツをWebサイト上で投稿・販売でき、コンテンツを楽しむ読者が応援・購読できるCtoCのメディアプラットフォーム。また、noteを基盤とし、法人や自治体がオウンドメディアなどを運営できるnote proや法人向けサービスなども展開している。

8月末時点のnoteのMAU(月間アクティブユーザー数)は4,066万人、累計会員登録者数は550万人、累計ユニーククリエイター数は103万、ARPPU(各四半期の購読者一人当たりの平均月間購入額)は2,650円。

noteの売上高推移と構成比(新規上場申請のための有価証券報告書から)

今後1~2年の成長戦略としては、noteの新サブスク機能「メンバーシップ」によるユーザー層の拡大や会員数の拡大のほか、エディタ開発などによる良質なコンテンツの創作支援、コンテンツのレコメンド機能強化、アプリ強化によるユーザーエンゲージメントの向上などでARPPUの向上を図る。

特にアプリのみ利用数は16.8%と少ないため、アプリを強化。検索やSNSからの流入も多く非ログインユーザーが中心のWebブラウザ版に対し、アプリ版ではログインユーザーによる利用が中心で、ログインユーザー一人当たりのPV数がWebブラウザ版の約2.5倍と高いという。そのためアプリの強化により、会員登録者数・閲覧記事数の増加を目指す。

note proは、機能拡充やそれに伴うサービスラインナップの拡充、認知拡大のためのセールス&マーケティング強化などにより、契約数の増加・平均単価の長期的な引き上げを図る。株式上場による資金は、「note pro」のための広告宣伝費などの運転資金や借入金の返済等に充当する予定。