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床マットも認識する小型自動床洗浄ロボット「ハピボット」

アマノとPFN子会社のPreferred Roboticsは、AI技術で自律移動する小型床洗浄ロボット「HAPiiBOT(ハピボット)」を共同開発。アマノが10月1日から販売する。

幅560mmのコンパクトボディに、自己位置認識、画像セグメンテーション(カメラに写った物体を識別する物体認識)などのAI技術を搭載。人や障害物を認識して自律移動しながら床面を自動洗浄できる。

従来は認識が難しかった床マットなども認識でき、小型で小回りが利くため、通路の狭い食品スーパーなど、これまで小型の手押し洗浄機しか使用できなかった施設にも導入可能。省電力設計により連続2時間の洗浄ができ、人手不足になりがちな深夜・早朝の清掃作業の自動化が可能になる。

導入は、清掃対象エリアの外周を最初に登録(ティーチング)するだけで、周囲をセンシングしながら施設内の通路を自律移動し、走行可能ルートを自動生成する。価格は320万円。

遠隔操作を可能にするクラウドサービス「AMANO Robot Cloud」も同時にリリース。複数台のロボット稼働状況がリアルタイムに監視でき、清掃ルート変更やマップ連携も可能。

開発にあたりPFRoboticsは、ナビゲーションシステムや低消費電力のエッジCPUボードの独自開発に加え、PFNのAI技術とスーパーコンピュータで訓練した画像セグメンテーション、さまざまなセンサーを最適に活用した自己位置認識など、自律移動を可能にするソフトウェアをPFNと共同開発。これらの技術をアマノのハードウェア技術と統合し、洗浄機としての高い洗浄力、節水性能、使いやすさと、安全な自律移動を兼ね備えた自動清掃ロボットを実現した。

Preferred Roboticsは今後、家庭向けの自動移動ロボットも販売予定。