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メタバースで全身トラッキング「HaritoraX」が1.1に 「供給性を改善」

Shiftallは、メタバース空間で全身トラッキングを可能にするデバイス「HaritoraX 1.1」を発表した。価格は33,900円。9月13日から予約が開始されている。出荷は2023年1~2月頃。

前モデルの「HaritoraX」(SVP-MC1S、ハリトラックス)は2021年に発売してから5,000台以上を出荷したという人気デバイス。一方で、予約開始とともに即完売というサイクルが続き、供給が間に合わない状況が続いていた。

「HaritoraX 1.1」(SVP-MC2S)は前モデルから電子部品の構成を見直し、供給性を改善するというマイナーチェンジモデル。筐体・装着方法・フレームレートなど、ほとんどのスペックは従来モデルから変更されていない。

HaritoraX 1.1。胸から足にかけて装着する
メインユニット

HaritoraX 1.1は、SteamVRに対応。Meta Quest 2、HTC VIVEなどのVRヘッドセットと組み合わせて使用する。外部センサーが不要で、安価かつ省スペースなのも特徴。足や腰を含めた全身の動きをVR空間上に反映させるフルトラッキング(フルトラ)を実現できるほか、VRヘッドセットとコントローラーおよびハリトラックス用の拡張セットを併用することで、最大11点のトラッキングを実現、人体の自然な動きを表現できる。

‍内蔵バッテリーで約10時間の動作が可能。モバイルバッテリーなどから給電も可能。充電端子はUSB Type-C。通信方式はBluetooth v4.2 BR/EDR。

作確認済みVRヘッドセットは、Oculus Quest、Meta Quest2、Rift S、VIVE(初代)、VIVE Pro、VIVE Pro2、VIVE Cosmos、富士通 FMVHDS1、Valve index、HP ReverbG2。

動作確認済みVRアプリケーションは、VRChat、NeosVR、VirtualCast、Virtual Motion Capture、cluster、ChilloutVR。このほかさまざまなアプリでも動作する。

動作環境はWindows10 21H1以降、SteamVR 1.17以降。

対応体格は胸囲が60cm~120cm、膝上部外周が30cm~70cm、膝下部外周が30cm~70cm。サイズはオプションの延長ベルトで拡大も可能。

前モデルのHaritoraX(SVP-MC1S)
前モデルのHaritoraX(SVP-MC1S)のデモ

なお、先日発売した肘トラッキング拡張セットと腰トラッキング拡張セットについては、HaritoraX本体に合わせたバージョンを用意する必要がある。HaritoraX 1.1の発売に合わせて、肘/腰トラッキング拡張セットはHaritoraX 1.1用のバージョンが発売される。

HaritoraX 1.1 肘トラッキング拡張セット(SVP-MC2E)は13,900円、HaritoraX 1.1 腰トラッキング拡張セット(SVP-MC2W)は6,900円で、どちらも2022年内の予約開始を予定する。

前モデル用の肘トラッキング拡張セット(SVP-MC1E)。センサーユニットを二の腕あたりに装着し、サポーターは肩~背中に沿わせる