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広島駅隣接の「広島JPビルディング」竣工。新駅ビルとデッキ接続

日本郵便と日本郵政不動産は、広島東郵便局跡地で建設を進めていた「広島JPビルディング」が、8月31日に竣工すると発表した。広島駅に隣接し、2025年春には新駅ビルとデッキ接続する。

広島JPビルディングは地上19階建て、高さ約88m、敷地面積約4,200m2、延床面積約44,200m2の、自走式駐車場を併設するオフィスビル。1階と2階に飲食店などを配置するほか、1階に「広島JPビル郵便局」が9月26日に開業する。アクセスはJR広島駅から徒歩約2分。

広島駅南口広場では、広島市、JR西日本、広島電鉄が連携し、2025年春開業予定で駅ビルの建て替え、路面電車の高架化による新駅ビル2階への乗り入れ、バス乗降場の増設などの広場再整備、広場や新駅ビルを中心とした周辺街区へのペデストリアンデッキの設置が進められている。

周辺開発 完成イメージ

広島JPビルディングは、こうした広島駅周辺の開発の動きと一体となり、新駅ビルとデッキ接続するほか、1階と2階に緑豊かな公開空地を設け、広島駅南口広場から連続したスペースを確保。街に開かれた歩行者ネットワークを提供する。

広島JPビル郵便局の一部には、自由に利用できる「パブリックスペース」を整備。木製チェアやデスクなどを配置するほか、スペースの一角に広島東洋カープのマスコットキャラクターの「カープ坊や」をモチーフにしたポストを設置する。

パブリックスペース

オフィスフロアは6階から19階。基準階はほぼ長方形の形状をしたワンフロア約1,530m2(約460坪)、天井高2.8m、床下には配線などを収納できる100mmのOAフロア(二重床)を用意する。

基準階は11分割(約36坪)に小割可能。各階にリフレッシュルームを設置するほか、6階にテナント専用の約200席の食堂・カフェエリアを設置。食堂には屋上庭園を併設する。

制震構造や非常用発電機などの防災機能、遮熱性の高いLow-eガラスや貸室内の照明と換気を人員にあわせて適正に制御する画像センサーなどの省エネ性能により、安全性や環境にも配慮している。

所在地は広島県広島市南区松原町2番62号。駐車場台数は200台。