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路面電車が乗り入れる「広島新駅ビル」広場デザイン決定

JR西日本は、広島新駅ビルの広場デザインを決定。3月から新築工事に着手し、2025年春に竣工予定。路面電車が2階広場に乗り入れるなど、広島の玄関口を象徴する広場としている。

『穏やかな川の水面や雁木、「水の都ひろしま」を表現する広場』とし、広島・せとうちの玄関にふさわしく、広島に新たな賑わいや交流、感動を創出する施設を目指す。デザイン監修は、広島出身の建築家が率いる「SUPPOSE DESIGN OFFICE」。

2階広場は、駅ビルに路面電車が乗り入れ、JR広島駅と繋がる最も象徴的な場所となる。大きなガラス面から太陽光を取り入れ、川の水面がゆらめく商業施設の壁面や、水辺にせり出す「雁木」をイメージした3階テラスなどで、穏やかな水辺空間を表現している。

雁木とは、雁の群れが斜めに並んで飛行する様子から名づけられた階段状の構造物。広島では、船舶が水辺に寄り付くための港湾施設として利用されていた。現在では、イベント等で人が滞留できる空間としても活用されている。

屋上広場は、7階から9階まで重層的につながり、広島を訪れる人や地域の人が交流や憩いの場として利用できる空間。穏やかな広島の風景をアースカラーで表現している。

7階屋上広場は、雁木のような大階段を設け、路面電車駅前大橋ルートの直上に位置。路面電車や広島の街を眺めたり、屋外イベントや憩いの場としても活用できる。

所在地は、広島県広島市南区松原町2番37他。建築面積は約14,000m2。延床面積は約111,000m2。鉄骨造、地上20階、地下1階。高さ約100m。用途は商業・ホテル・駐車場。