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広島の新サッカースタジアム基本設計決定。屋根の構造に「三本の矢」
2021年10月26日 12:58
広島市は、サンフレッチェ広島の新たなホームスタジアムとして計画されている新サッカースタジアムの基本設計を公開した。サッカースタジアムおよび芝生広場を擁する広島スタジアムパーク内に整備される。サッカースタジアムの開業は2024年予定。
サッカースタジアムの規模は、敷地面積約49,900m2、建築面積約26,700m2、延床面積約60,000m2、地上7階、最高高さ約42m。座席数は約3万席、車いす席300席。フィールドは天然芝とする。
明確なエリア設定・セキュリティ機能により、国際試合の開催にも対応。また、サッカー以外にも、ラグビー、スポーツ教室、ヨガ教室といったスポーツイベントなどにも対応できる複合的な機能を併せ持つ施設とする。
にぎわいを街に向けて発信できるよう、南東、南西側に大きな開口を持つ、周囲に開く形態を採用。4隅のゲートにより、分かりやすく開放的で円滑なアプローチを図る。
高架で設置された歩行者専用通路(ペデストリアンデッキ)により、東側の広島城エリア、南側の旧広島市民球場跡地エリアと連結。また、中央公園広場・スタジアム・本川河畔への東西方向はスタジアム2階の「パークコンコース」でつなぐ。
曲線状の屋根は「希望の翼」がモチーフ。南北方向の客席間約140mのロングスパンに「張弦キールガーダー」を採用することで、軽快で伸びやかな屋根架構とし、下部構造に鉄筋コンクリート造を採用することで、十分な耐震性能・剛性を有するスタジアムを実現する。
張弦キールガーダーは、三本の矢(サンフレッチェ)・弦・弓をモチーフとしており、ケーブルを用いて軽快な屋根を実現し、周辺への圧迫感を軽減する。
広場エリアは、スタジアムを除く公園区域の東側及び西側に芝生広場を中心として整備する。整備面積は約35,700m2、芝生広場面積は約12,000m2。
全体の敷地面積は約85,600m2。所在地は広島県広島市中区基町15(中央公園広場)ほか。