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福島駅東口の新ランドマーク、26年度開業

外観パース

野村不動産は、JR東北新幹線・東北本線「福島」駅前において、「福島駅東口地区市街地再開発組合」が推進している「福島駅東口地区第一種市街地再開発事業」についての事業計画の変更を、6月8日に福島県から認可されたことを発表した。野村不動産は、これまで事業協力者として協力してきたが、正式に参加組合員として事業開発に参画する。

同地区は、商業・業務・行政等の都市機能が集積する福島駅東口の駅前に位置。商店街(駅前通り)に面するほか、福島県庁が付近に位置するなど交通と賑わいの拠点かつ、行政の中心地としての立地特性を有する。隣接地には、2021年4月に福島県立医科大学が保健科学部を開校し、街の賑わいはますます高まっている。

また、福島市の定める「都市マスタープラン」において、医療・福祉・商業施設などの都市機能を中心市街地などの地区に維持・誘導。各種サービスの効率的な提供を図る。さらに、住居等必要な都市機能の適正化を図ることで、コンパクトな市街地と公共交通の確保を図り、持続可能な都市づくりを目指す「立地適正化計画」において、「都市機能誘導区域」にも位置づけられている。

同事業では、官民共創による「県都ふくしま」にふさわしい「持続性のある賑わい」拠点づくりを目指し、施設建築物は商業・公益(ホール)、オフィス・ホテルからなる複合棟、住宅棟、駐車場棟の3棟で構成され、4つの共創空間の整備が予定されている。

施設断面図
複合棟パース
住宅棟パース(新築分譲マンションを予定)

1つ目が、「にぎわい空間」の共創。福島駅前通りをシンボルストリートとして位置付け、歩行者による賑わいを創出するため、路面に集客力の高い商業機能を配置する。福島駅前のランドマークを目指す。

2つ目が、「つどい空間」の共創。大学と連携した学術会議やコンサートなど様々なつどい空間を創出し、市民の文化芸術活動を促進する施設を目指す。

3つ目が、「いこい空間」の共創。こどもからお年寄りまで幅広い世代が日常的にまちを楽しみ、いこいの場となるパブリックスペースを目指す。駅前広場からまちなかへと誘導するような各機能との連携と、効果的な動線計画により回遊性の向上を図る。

4つ目が、「すまい空間」の共創。多様な都市機能が集積した「まちなか」への居住を促進する分譲住宅を提供し、快適な居住機能を支える生活利便施設や駐輪場を整備し駅前の利便性をサポートする。住宅戸数は108戸を予定。

まちなかへの対流促進イメージ

所在地は福島県福島市栄町 5,8,9,10。施行区域面積は約2.0ha。'22年7月に解体工事に着手、その後'23年度に新築工事に着手し、'25年度竣工、'26年度グランドオープンを目指す。