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Windows 11のエクスプローラーにタブ。“ハイブリッドワーク”推進

マイクロソフトは、コロナ禍を経てリモートワークや“ハイブリッドワーク”が浸透しつつあることを念頭に、Windows 11をハイブリッドワークのためのOSと位置付け、関連サービスでこれらを支援していく一連の取り組みを明らかにした。Windows 11のファイルエクスプローラーにタブ機能を実装するといったことから、企業のセキュリティ管理を支援するサービスまで、Windows 11で今後提供する業務の効率化支援策を紹介している。各機能の提供時期は明らかにされていない。

エクスプローラーにタブ

Windowsにおけるファイル管理の基礎的なアプリケーションであるファイル エクスプローラーは、デザインがリニューアルされ、Webブラウザのようなタブ機能が標準で搭載される。

またエクスプローラーにおいてサジェスト(候補の提案)機能を実装。ホームページが最適化され、お気に入り、最近更新したファイルの表示といったことにも対応する。これらにより、重要なファイルへのアクセスに必要なクリック数が6回から1回になるなど、より少なくなるという。

ファイル エクスプローラーのタブ機能

スタートメニュー、ビデオ会議、システム全体でリアルタイム字幕

新しいスタートメニューは、アプリフォルダについてパーソナライズド機能を実装する。セキュリティ機能では強化されたフィッシング検出・保護機能などを提供する。

一部はハードウェアに依存するものの、AIを活用したインテリジェント会議機能を提供する。背景ぼかしや音声ノイズの抑制といったビデオ会議に役立つ機能が、ボイス クラリティ、ボイス フォーカス、自動フレーミング、ポートレート背景ぼかし、アイコンタクトといった機能で提供される。

障がいのあるユーザーも利用しやすいように、システム全体を対象としてリアルタイムに字幕を生成するライブキャプション機能や、音声で操作できる機能も拡充する。

Webブラウザを含め、システム全体の音声を対象にリアルタイムに字幕を表示する機能を提供

Windows 365の統合機能

このほか、クラウド上でWindows PCを稼働させるクラウドPCサービスの「Windows 365」をWindows 11上でシームレスに扱えるようにする、統合機能も提供する。ワンクリックでクラウドPCとローカルPCを移動できる「Windows 365 Switch」のほか、すぐにWindows 365 Cloud PCを起動できる「Windows 365 Boot」、オフライン作業でもデータを失わずに自動的に再同期できる「Windows 365 Offline」などが提供される。

Windows 365 Switch