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東岡崎駅 南口と北口を一体開発。名鉄 西三河地区最大のターミナル駅

北口新駅ビル

名古屋鉄道は、同社線における西三河地区最大のターミナル駅という東岡崎駅の、北口および南口周辺を対象エリアとした一体的な再開発を行なう。竣工は、南口が2023年度内、北口が2029年度内を予定する。

名鉄グループ中期経営計画「Turn-Over 2023」で掲げる「グループ一体となった沿線・地域の活性化」の一環として取り組む事業。2021年11月に岡崎市と締結した基本協定に基づき、同市が主導するまちの活性化を図る公民連携プロジェクト「QURUWA戦略」と連携した街へ開かれた施設計画を策定していく。

南口ビル

再開発計画コンセプトは「『SWING HIGAOKA』-この街の躍動的なリズムをリードする-」。岡崎市には貴重なジャズレコード、雑誌、オープンリールテープなどが所蔵されているほか、ジャズイベントが開催されるなど「ジャズの街」として知られているという。開発計画を通して駅施設を起点とした躍動的なリズム(人の流れ)を作り出し、地域の個性を引き立てるとしている。

北口では、現在の駅ビル(岡ビル)解体後、駅利用者や来街者をターゲットとした商業機能、および事務所機能を有する複合施設を整備する。また、バスターミナルを再整備することで交通結節点としての役割を強化する。

施設全体では、街周辺への回遊起点として観光ニーズにも対応した店舗や、バスターミナルでの乗換時間等のすき間時間のニーズにも対応した店舗を配置。あわせて、イベント等多目的に活用できるスペースを一体的に整備する。

北口の施設の規模は、敷地面積約6,000m2、延床面積約13,000m2、地上8階。所在地は岡崎市明大寺町4丁目70他。

南口では、周辺居住者と駅利用者をターゲットとした施設として位置付け、食品等物販店舗や、飲食、サービス等の用途を取り入れた、生活利便性向上につながる店舗を誘致する計画。

また、岡崎市は徳川家康生誕の地としても知られており、市内には所縁の深い神社仏閣が多く、駅南口至近には徳川家康の産土神として有名な六所神社があることから、こうした周辺施設の立地に配慮した動線計画を含めた施設計画を進める。

南口の施設の規模は、敷地面積約1,200m2、延床面積約3,000m2、地上3階。所在地は岡崎市明大寺町字耳取14-5他。