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農産物直売所の様子がリアルタイムで確認できる「見えベジ」

庭先直売所の売り場をリアルタイムで見られる「見えベジ」が、3月17日より提供開始された。直売所情報アプリ「チョクバイGO!」の中で利用できる。東京型スマート農業プロジェクトの取り組みとして、東京都農林総合研究センター、Veggie、LAplust、東京大学大学院農学生命科学研究科が共同開発した。

都内の生産者が採れたての農産物を提供するため設置している庭先直売所の売場の様子を、リアルタイム映像で確認できるシステム。直売所における、実際に行ってみないと何が販売されているかわからない、生産者は売れ行き状況がわからないといった課題解決のため、庭先直売所に設置したカメラで撮影された売場の映像を、クラウドに自動で送信してホームページ上で見られるシステムを開発した。

見えベジでは10分に1回の頻度で撮影された画像により確認可能。消費者は、庭先直売所の売り場のリアルタイム映像を見て、販売農産物を確認してから買い物に行ける。生産者は、集客に活用したり、直売所に行くことなく農産物の売れ行きを確認して品切れを防げる。無人販売だけではなく、有人販売でも活用可能。

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2021年5月より都内生産者10名が、見えベジの開発及び試験運用に参加。売り場管理の省力化や、集客等に活用できるという評価があったという。また同年8月11日から9月17日に都内消費者を対象に行なったアンケートでは、「このシステムは直売所の買い物に役立つと思いますか」との質問に対して、約9割が「思う」または「やや思う」だった。

見えベジは都内10名の生産者が参画してスタートし、今後参加者を増やしていく予定。消費者サービス向上と売上アップを目指す新たなビジネスモデルとして展開する。