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アレクサ月に行く。ガラス割れセンサーなどAmazonデバイス新展開

Amazonは5日(米国時間)、CES 2022にあわせてAmazonデバイスやAlexaの新戦略を発表した。音声アシスタントのAlexaを“月”につれていく計画やホームセキュリティシステム「Ring」の強化、Echoデバイスの相互接続性向上などが行なわれる。なお、Fire TVの車載展開については別記事で紹介している

Alexa(アレクサ)を宇宙に送り出す計画を発表。ロッキード・マーティン社と共同で、AlexaをArtemis I(アルテミス1号)の一部として宇宙に送り込む。NASAのオリオン宇宙船にAlexaを組み込み、アマゾン、ロッキード・マーチン、シスコのエンジニアと共同で構築された技術実証用ペイロードの一部として、ミッションに参加する。この実証では、音声技術とAIが将来のミッションで宇宙飛行士をどのように支援できるかを検証していく。

セキュリティシステムの「Ring」では、新しいRing Alarm Glass Break Sensorを発表。最大25フィート(約7.62m)離れたところから、窓ガラスが割れられた状況を正確に検出でき、音が検出された場合は、モバイルデバイスに通知を届けるほか、Ring Alarmサイレンを自動的に作動させられる。また、鍵や食器のカタカタ音などによる誤報は解除する。価格は39.99ドルで、2月16日に発売する。

Ring Alarm Glass Break Sensor

スマートスピーカーのEcho(第4世代)などは、スマートホームの相互接続規格「Matter」に対応予定。Matterは、Amazon Alexa、Apple HomeKit、Google アシスタントなどの複数の規格に1つの製品で対応しやすくするための相互接続性向上の仕組み。Amazonでは、デバイス購入後すぐに使えるようにするフラストレーション・フリー・セットアップの機能をMatter仕様に盛り込んでおり、eWeLink、Ledvance、Sengled、TP-Link、Tuya、Lifxなどのブランドと協力している。半導体ベンダーとも協力し、フラストレーション・フリー・セットアップ対応のチップ(Matter SoC)を提供する。また、音声アシスタントの“切り替え”についてもパートナーと協力して進めている。