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東芝、会社3分割。インフラ・デバイス・東芝

東芝、3つの独立会社に分割する。大規模な日本企業として初めてという「事業スピンオフ」により、「インフラサービスCo.」「デバイスCo.」「東芝」の3社に分割する方針。

インフラサービスCo.は、東芝の既存事業のうち、エネルギーシステムソリューション、インフラシステムソリューション、ビルソリューション、デジタルソリューション、電池事業から構成。発電システムや電力流通、再生可能エネルギー、エネルギーマネジメント、公共インフラ・鉄道・産業向けシステムソリューション、ITソリューションなど、「カーボン・ニュートラルの目標の達成およびインフラレジリエンスの向上に貢献する会社」と位置づける。

デバイスCo.は、デバイス&ストレージソリューション事業を単体で事業会社化。パワー半導体、光半導体、アナログ集積回路、データセンター向けの高容量HDD、半導体製造装置などにより、社会・ITインフラの進化を支える会社を目指す。

3つ目の東芝は、キオクシアと東芝テックの株式を保有。スピンオフに伴い、キオクシア株式については、実務上可能な限り速やかに現金化し、株主還元に充当する。なお、インフラサービスCo.とデバイスCo.の正式名称は決まり次第公表予定。

多くの事業を抱える東芝だが、「グループの事業をスピンオフし、3つの独立会社とする戦略的再編が株主価値の向上に資する最善の方法であると判断した」としている。

インフラサービスCo.とデバイスCo.のスピンオフに伴い、東芝株主には2つの新会社の株式を分配。2023年度下期の上場完了を目標とし、スピンオフを進めていく。