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NFCタグとApple Payを使った非接触決済。JCBらがプロ野球や映画館で実証

決済イメージ図(京セラドーム大阪、CHIKUHO)

JCBとデジタルガレージは、スマートフォンのNFCタグを活用した非接触型の新決済サービスの実証実験を開始する。オリックス・バファローズ主催試合開催日の京セラドーム大阪施設内と、映画館の渋谷HUMAXシネマ/池袋HUMAXシネマズ、高田馬場の文房具店CHIKUHOで、9月30日まで実施する。

新決済サービスでは、NFCタグにスマートフォンをかざすことで、Webブラウザへ遷移し、決済をオンライン上で完了できる。ブラウザ上では、金額入力後に加盟店に決済完了画面を提示する決済方法や、メニュー画面を表示する前払い式のモバイルオーダーができる。支払い手段は、スマートフォンに登録しているクレジットカード。

実証実験はiPhoneが対象となり、Apple Payのウォレットに、JCBかAmerican Expressのカードを登録し、売店のレジ付近に設置したNFCタグや販売スタッフが持つNFCタグに、おスマートフォンをかざす。すると、Apple Pay の決済画面へと遷移し、オンライン上で決済を完了できる。

決済イメージ図(ヒューマックスシネマ)

新サービスは、コロナ以降の事業者のビジネス環境・消費者の需要の変化への対応が目的。決済時の店舗側の操作が不要で、スピーディーに決済できるほか、電源不要のNFCタグにより、柔軟に設置場所をレイアウトできることから、混雑の分散が求められるスタジアムや期間限定イベント会場、小規模なキャッシュレス決済未導入店などでの導入などを想定し、検討を進めていく。また、Androidスマートフォンへの対応や利用可能なカードブランドの拡充も予定している。