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自転車・原付を切替できる「ハイブリッドバイク」 glafitが日本初認定

GFR-02取付時のモビチェン。左:電動バイクモードの時、右:自転車モードの時

glafitは、「ハイブリッドバイクGFR」が、「車両区分を変化させることができるモビリティ」の日本初の車体(第1号案件)に認定されたと発表した。

ハイブリッドバイクGFR(GFR)は、バイクモードではスロットルを回して走行、自転車モードではペダルを漕ぐだけで走行できる車両。2017年にGFR-01を発売し、2020年には新モデルGFR-02を発表しているが、「モビチェン(モビリティ・カテゴリー・チェンジャー)」という機構を取り付けた際に、電動バイクと自転車の切替えを認める通達が警察庁より発出され、7月1日に公表された。

これまで「ペダル付きの原動機付自転車」は、原動機を作動させずペダル走行させる場合でも、原付の属性は変化せず、原動機付自転車が運転可能な場所(通行区分)や運転方法に従うこととなっていた。

今般の改正(解釈変更)により、モビチェン機構を取り付けたGFRは、モビチェンの操作により、原動機を作動させずにペダル走行するの場合は、道路交通法上「自転車」となり、自転車が通行可能な場所や運転方法に従い、電動バイク時には「原付」扱いとなる。

規制のサンドボックス制度を利用し、モビリティ分野で道路交通法の解釈変更が認められ、実際に運用が始まるが、こうした取扱いとなる日本で初の車体としている。

モビチェンは、切替えを認められる要件を満たすように、警察庁の指導を受けながら、glafitが開発。まず、GFR-02へのオプション対応を行ない、その後、前モデルGFR-01へのオプション対応を行なう。また、今後はモビチェンを活用した新しいモビリティの開発も行っていく。

glafitでは、“ハイブリッドバイク”の普及促進のため、企業の特許ライセンス提供契約を結ぶなどで、車両区分の切替えを伴うモビリティの拡大も目指す。

GFR-02は、原付第一種として道路運送車両法に合致する保安部品を完備した「自転車」と「バイク」を掛け合わせた電動のハイブリッドバイク。自転車モードでは自転車と同様にペダルを漕ぐだけで、バイクモードではスロットルを廻すだけで走行できる。折りたたみも可能で、価格は198,000円。

GFR-02