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小さな店でもiPhoneを“純正”部品で修理。Appleが新修理プログラム

アップルは、同社製品の修理を小中規模のお店でも可能にする「Independent Repair Provider プログラム」を日本を含む世界各国で開始する。

現時点では、Appleの純正部品を使った修理は、Apple直営店とApple正規サービスプロバイダ(AASPs)のみが対応している。Apple正規サービスプロバイダは、カメラのキタムラ、ビックカメラグループなど規模の大きな事業者が中心となる。

Independent Repair Provider(独立修理プロバイダー)プログラムは、保証外の修理において、AppleやApple正規認定プロバイダ以外にも、Apple純正部品の使用を可能にする取り組み。修理業を営むサービス事業者が、事業規模を問わず、Appleから純正部品や専用器具、修理マニュアル、診断プロセスの提供を受け、Apple製品の修理を可能となる。これにより、小規模なスマホ修理ショップも、Appleによる純正部品を使った修理サービスを提供可能になる。

なお、独立修理プロバイダーでの修理は保証外となる。保証の範囲での修理は、従来どおり、Appleや正規サービスプロバイダが担う。

同プログラムは2019年に米国でスタートし、現在修理サービスを提供している拠点は、米国、カナダ、欧州を合わせて1,500以上。プログラムに参加する修理サービス事業者には、修理サービスを実施する専任のApple認定技術者をおくことが求められ、Appleの無料トレーニングなどのほか、純正部品、専用治具、修理マニュアルなどが提供される。これにより、Apple直営店と同じ診断プロセスを提供可能になる。

日本での同プログラム参加は、今週後半から専用ページで受付を開始する。

【更新】Independent Repair Providerプログラムが保証外の修理を対象としたものである旨を追記。タイトル修正(4月1日追記)