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Yahoo!メール、安全なメールは“色付き”に 「ブランドカラー」

ヤフーは、「Yahoo!メール」アプリ(iOS版、Android版)に、なりすまし対策がされている安全なメールに色が付く「ブランドカラー」機能の提供を開始した。

悪意のある第三者が、実在する企業や団体を装いメールを送信する「なりすましメール」対策としての機能。Yahoo!メールが送信ドメイン認証を確認した一部のドメインから受信したメールの送信者アイコンに色が付く。ユーザーは、ブランドカラーに対応したドメインからのメールを安心して開封できる。

送信者アイコンに色が付くのはSPF認証もしくはDKIM認証という、なりすましメール対策がされている約50の企業ドメインで、順次拡大予定。

SPFとはメールの送信元から、そのメールがなりすましであるかどうかを判断する技術で、Yahoo!メールでは2006年より導入。DKIMとは送信元がメールに電子署名を付与し、受信者でそれを検証して認証を行なう技術で、Yahoo!メールでは2012年より導入。

また、ユーザーが受信したメールの、SPFやDKIM、DMARCの認証情報を簡単に確認できる機能の提供もあわせて開始する。DMARCとは、送信事業者側がなりすまされたメールの扱いをあらかじめ設定し、受信事業者側がその扱いに準じたフィルタリングを実施する送信ドメイン認証技術で、Yahoo!メールでは2020年より導入。

2月中旬以降受信のメールから、ユーザーは受信したメールが正しく認証されたかどうかを確認可能。正しい認証が確認できない場合、注意をうながすメッセージが表示される。

フィッシング対策協議会が2月3日に発表した月次報告書によると、1月にフィッシング対策協議会に寄せられたフィッシング報告件数(海外含む)は43,972件で、昨年比で6倍以上増加しているという。

Yahoo!メールではなりすましメールやフィッシングメール対策として、ブランドカラーのほか、2018年10月に企業などのブランドアイコンを表示する「ブランドアイコン」を導入している。