Yahoo!メールで楽天などのブランドアイコンを表示。フィッシングメール対策

ヤフーは、Yahoo!メールにおいて、メールセキュリティ強化を目的に、企業などのブランドアイコンを表示する取り組みを開始した。パソコン向けおよびスマートフォン向けウェブブラウザー版、AndroidアプリおよびiOSアプリ版で適用される。

今回導入されるのは、企業などから配信されるメールにブランドアイコンを表示する機能。送信ドメイン認証技術「DKIM(DomainKeys Identified Mail)」を利用し、メールがこの取り組みに参加する企業などの正当な送信元から送られているかを判断。正当な送信元からのメールには、各企業などのブランドアイコンをYahoo!メール上で表示する。

まず楽天が参加し、楽天グループのサービスから配信されるメールに、楽天のブランドシンボルを表示する。なお、ヤフーから送信するメールについては、従来よりブランドアイコンを表示している。

今回の取り組みの目的は、企業や銀行など送信者を装ったメールから偽サイトに誘導し、ユーザーのクレジットカード番号などの個人情報を搾取する詐欺などの、フィッシングメールへの対策。

ヤフーは、2013年から、フィッシングメール対策として、特定の送信者からのメールに対して共通のアイコンを表示する「安心マーク」の取り組みを実施していた。ユーザーにさらなる分かりやすさと安全性を提供するために、企業などのブランドアイコンを表示する機能の導入に至ったという。