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ソフトバンク、2480円の新料金プラン「LINEMO」。通話はLINEで

ソフトバンクは、データ容量20GBを月額2,480円(税別)で利用できる新料金プラン「LINEMO」を3月17日にスタートする。容量は20GBでLINEのサービス使い放題、5Gにも対応する。ネットワークは、ソフトバンク/ワイモバイルと共通となる。

12月の発表時には「SoftBank ON LINE(仮称)」というブランド名だったが、正式名称を「LINEMO(ラインモ)」に決定。また、2,980円(税別)で5分間の国内通話付きとしていたが、5分間の通話はオプションとして2,480円(税別)に引き下げた。変更の理由は、12月の発表後、「『通話はLINEでいいので安く』という声が多かったため」としている。

20GBで月額2,480円(税別)に
SNSの声。「通話定額いらない」

5分間の国内通話無料がオプションの500円(税別)となるのは、KDDIが3月スタート予定のPovoと同じ。Povoに揃えた格好となる。なお、通話料金は20円/30秒。月額1,500円(税別)の通話定額オプションも用意する。キャリアメールは対応しない。


    【主な特徴】
  • 2,480円(税別)でデータ容量20GB+「LINEがギガノーカウント」
  • 手続きはオンライン(LINE)
  • 5G対応
  • 回線品質はソフトバンク・ワイモバイルと同じ
  • データ容量超過時の通信速度は最大1Mbps
  • 500円のオプションで5分間までの国内通話無料
  • キャリアメール非対応

LINEがギガノーカウントは、LINEトーク、LINE通話などが対象でデータ容量(20GB)に含まずに利用できる。また、LINEトークで使える700万種類以上のスタンプが使い放題の「LINEスタンププレミアム(ベーシックコース/月額240円)」を今夏から追加料金無しで利用可能にする。スタンプの保有制限は最大5個。

eKYCやeSIMを導入するほか、今後契約などはLINEのチャット画面から行なえるようにし、即日開通できるという。

テザリングや国際ローミングなどにも対応。契約事務手数料、SIM交換/再発行、MNP転出手数料、契約解除料は無料。

なお、現時点の価格表示(2,480円など)は税別となっているが、4月以降は税込での表示が義務付けられ、税別の2,480円は税込で2,728円となる。ソフトバンクでは「4月1日までには対応するが、具体的な時期については検討中」としている。

LINEで差別化。電話サポートなし

ソフトバンクの榛葉淳 副社長執行役員 兼 COOは、12月に発表した3つのブランド展開を改めて説明し、大容量のソフトバンク、中容量のワイモバイルに次ぐ、デジタルネイティブ向けの新ブランドとして「LINEMO」を紹介。「ソフトバンクのネットワーク」「オンライン専用」「LINEシナジー」を核に推進していく。

ネットワークについては、今後10年で約2.2兆円を投資し、5G普及を促進。人口カバー率90%以上を目指す。LINEシナジーについては、「日本で一番使われているアプリ(LINE)」のUI/UXに最適化し、チャットベースでのサポートなどを提供。通話もLINEを軸に利用促進する。また、オンラインのため契約事務手数料や解除料なども無料とする。

なお、ソフトバンクの新料金プラン「メリハリ無制限」の開始日も3月17日に決定。月額6,580円(税別)でデータ容量が無制限となる。またワイモバイルは2月18日から新料金プラン「シンプルS/M/L」をスタート。26日からはワイモバイル初の5G端末としてiPhone 12/12 miniの販売を開始する。

他社との差別化ポイントは「LINEとのシナジー。8,600万人が使うLINEをもっと楽しくする。カウントフリーやスタンプを活用していく」(ソフトバンク 寺尾洋幸常務)と説明。加入目標は公表していないが、「ワイモバイルが500万を超えて2つめの柱になった。LINEMOが3つめの柱といってもらえるようにしたい」とした。

LINEとのシナジーを訴求

なお、LINEMOはオンライン専用サービスのため、開始当初は電話サポートも用意。先行エントリーの応募者の相当数がデジタルネイティブでオンラインでの契約にも慣れているという。

サービス開始前の先行エントリーでPayPayボーナス3,000ポイントをプレゼントするキャンペーンも実施。「LINEポイント」でなくPayPayボーナスとなった理由は、「時間と仕組み上の問題で、いま一番やりやすい施策としてPayPayを選んだ。LINEとヤフーの3月の統合後に検討していく」(寺尾常務)とした。

左からソフトバンク 寺尾常務、榛葉副社長、LINE舛田CSMO