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楽天モバイル、1GB未満は無料、20GB未満1980円に。新料金プラン

楽天モバイルは、月額2,980円(税別)の5G通信サービス「Rakuten UN-LIMIT V」の料金体系を見直し、「Rakuten UN-LIMIT VI」として4月1日から展開し、利用状況に応じて料金を無料から2,980円に変更する。

月のデータ利用が1GB未満の場合は無料。1~3GBまでは980円(税別、以下同)、3~20GBまでは1,980円、20GB以上で2,980円とする。従来プラン(V)の契約者は、そのままVIに移行され、利用データ料に応じて料金が決まる。なお、2回線目からは、月間データ利用量3GB以下は月額980円からの請求となる。


    【Rakuten UN-LIMIT VIの料金体系(月額/税別)】
  • 0~1GB:無料
  • 1~3GB:980円
  • 3~20GB:1,980円
  • 20GB超:2,980円

利用状況に応じて料金を変更。どんなに使っても2,980円という「ワンプラン」で展開。5Gにも対応する。「全国民、すべての人に最適なプラン。新プランではなく、VからVIへの革命的なアップグレード」(楽天 三木谷社長)とアピールした。

楽天回線エリアであれば、データ利用量上限なしで利用可能。国内のパートナー回線エリアは月5GBまで、海外66の国と地域のパートナー回線エリアは月2GBまでとなる。なお、国内でパートナー回線エリア利用が月間5GBを超えると、通信速度が最大1Mbpsに制限、海外では月間2GBを超えると最大128kbpsに制限される。

なお、音声通話は「Rakuten Link」アプリを使用した場合、国内通話は無料となる。Rakuten Linkを利用しない通話は30秒20円。2021年夏には「メールアドレス」も提供予定。また、オンラインでの契約のほか店舗での契約やサポートも対応する。

あらゆる人に「ワンプラン」

楽天 三木谷社長は、「楽天モバイルが始まったのが去年の4月8日。コロナがここまで長引くとは思ってなかったが、いろいろな変化が起きた。スマートフォンがあらゆる人に大切なのか考える機会になった」とし、「社会インフラ」としてのスマートフォンや通信サービスの重要度を強調。「料金が高く、使えないという人もいる。我々はなにができるだろうかと考えた。あらゆる人にスマートフォンのコネクティビティを提供したい」として、UN-LIMIT VIの新たな料金体系の意義をアピールした。

「最初は2,980円でシンプルにワンプラン。それがいま必要なモノと考えていた。しかし実際にはすごくスマホを使う人もいれば、使わない人もいる」として、VIではプランを見直し。月によって利用料が変わる人、ほぼ使わない人、無制限で使いたい人など、あらゆる人に「ワンプラン」で対応できるとした。

また、ahamoやpovoなど、3キャリアの新料金プランは「オンライン専用」となっているが、楽天モバイルでは店舗での契約やサポートに対応することもアピール。「インターネットを使える人は安くて、使えない人は値段が高いというのはおかしい。我々は店頭でもオンラインでも平等に低価格で提供する」と語った。

なお、300万名まで1年無料キャンペーンを実施しているが、現在220万名を超え、残り80万名。「迷っている人は、使わなければ無料なのでいち早く申し込んでいただいたほうがいい(三木谷氏)」。

エリアについても、1月の人口カバー率は73.5%だが、2月に80%、今年の夏には96%を目標とする。さらに、2023年以降は衛星を活用し、カバー率100%達成を目標とする。

VからVIへの料金変更により、収益面での影響はあるが、「一人あたりの単価は下がるが、顧客獲得コストは下がり、解約率も下がる。黒字化のタイミングは変わらない(三木谷氏)」とした。また、楽天モバイルのユーザーになると、楽天市場などグループサービスの利用が増えることから、楽天グループの各サービスとの連携を強化していく。