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ANAや京急、「Universal MaaS」で車いす等に合った移動ルート提供

全日本空輸(ANA)、京浜急行電鉄(京急)、横須賀市、横浜国立大学は、様々な理由で移動にためらいのある人に提供する移動サービス「Universal MaaS」の実証実験を、12月1日から2021年2月28日の期間実施する。

Universal MaaSの利用者用アプリとして新たに開発した「ユニバーサルお出かけアプリ」の改善を目的とした取り組み。ユーザーが実際に利用する実証実験を行なう。

ユニバーサルお出かけアプリは、「自分に合った移動体験をつくる」をテーマに、「安心・安全・確実」「サポート手配」をキーワードに据えて開発。車いすユーザーなど、様々な人がユニバーサルお出かけアプリを体験できる場を横須賀市内で順次提供し、アプリの使用感や、UI/UXなどの評価・検証を行なう。

また、サービス提供者用「ユニバーサルサポートアプリ」の開発も行なっており、利用者が属性情報・サポート希望内容・旅程・位置情報などをサービス提供者と共有することで、サービス提供者は利用者の情報確認ができるほか、位置情報をもとに、空港や駅、施設/店舗に接近した際に通知を受け取れる。

サービス提供者用アプリ 画面イメージ

利用者は、迂回機能、サポート手配(今年度は手配メモ)機能などを活用し、自分に合ったルートを事前に選択・保存可能。保存したルートを好みに合わせてアレンジできるほか、サポート手配状況の確認もできる。また、サービス提供者への自身の情報共有機能により、必要に合ったナビゲーションにつなげられる。

ユニバーサルお出かけアプリ 画面イメージ

2019年度に、利用者・サービス提供者双方の課題抽出、技術・機能の選定を目的として、プロトタイプのモバイルアプリを構築し、実証実験を実施。2020年度は、屋内外ナビゲーション機能や自分に合った旅程の作成・保存・サポート手配機能を本格実装。UI/UXを強化し、安心・安全・確実な移動やサポート手配の重要性をベースに、楽しく移動するために自分に合った移動体験をつくることを目指す。

今後は、様々な特性を持つ利用者や各サービス提供者での試用を重ね、新たな移動喚起につながる施策を推進し、最終的に「誰もが移動をあきらめない世界」の実現を目指す。