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客にあわせて映像演出が変わる商品棚。リコーとTANA-X

TANA-Xとリコーは、来客の年齢や性別などに合わせて最適なデジタル販促コンテンツを配信するシステム「コネクテッドシェルフ」を共同開発した。実店舗の実証実験後、年末頃の発売を目指す。

既存の商品棚に取り付けて使用可能。複数のシェルフ・サイネージを組み合わせ、IoTセンサーやAIで統合制御。商品棚の前に居る人の年齢や性別などに合わせた最適なコンテンツを自動で配信できる。販売員が行なう対面接客をサイネージで代替できることから、ウイルス感染リスクの軽減も期待できるという。

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距離センサを利用した「来客滞在モジュール」、カメラとAIの連動による「来客属性モジュール」から取得したデータに基づき、商品棚に設置した、複数のシェルフ・サイネージを連動して販促コンテンツを表示する。サイネージはデジタルプライスタグとしても利用できるほか、複数のシェルフ・サイネージを1つの画面として使用して演出を行なえる「シンクロモード」も備える。

取得した滞留情報や属性情報、購買行動、閲覧・表示コンテンツ種類などのデータはログ化され、マーケティングに活用できる。

リコーのクラウド型サイネージ配信サービス「RICOH Digital Signage」をベースに開発。CMSにより、カメラとAIを使った画像認識による販促コンテンツの切り替えや、複数のセットトップボックス(映像受信機器)の同期などを統合的に管理する。