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オンライン名刺交換、Sansanで開始。ビジネスチャットと連携

Sansanは、法⼈向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」の「オンライン名刺」機能の提供を、6月16日より開始した。

オンライン名刺とは、Sansan上で発⾏するデジタルの名刺を持つことができる機能。オンラインで⾏なう商談やイベントなどでの名刺交換を可能とする。Sansanは個⼈向け名刺アプリ「Eight」にて、2012年からオンライン上で名刺交換ができる機能を搭載していた。

機能の流れは、名刺をスキャナやアプリでスキャンしてSansanに登録。名刺送付用URLを発行し、URLを相手へ伝える。受け取る側は、Sansanを利用していなくても名刺を受け取ることができ、また相手に自分の名刺を送り返すこともできる。

今回Sansanの関係者とオンライン名刺交換を試すことができた。Zoomを利用し、受け取る側(筆者側)がSansanユーザーではない流れでオンライン名刺交換を行なっている。

まず送る側は、Zoomのチャット機能を使用し、名刺送付用URLを相手に伝える。

このURLを受け取る側がクリックすると、ブラウザが立ち上がり、相手の名刺が表示されるとともに、「名刺を受け取る」ボタンが表示される。名刺は、Sansanに登録できるほか、画像としての保存や、Outlookの連絡先へのインポート等ができるvCardとしての保存ができる。

その後、ブラウザ内の右下にQRコードが表示される。スマートフォンで読み込むと、スマートフォン上で名刺を送り返す画面に進むので、名刺の撮影等に進み、相手に送信する。

受け取る側がSansanユーザーの場合は、QRコードでのアクセスや撮影の手順を経ずに、Sansanに登録されている名刺を返送できる。

名刺送付用URLの有効期限は24時間、ダウンロード回数は10回に設定されており、上限回数の任意の設定も可能。誤送付等を想定し、URLの無効化も可能となっている。

名刺を受け取ったEightユーザーがSansanユーザーと同じく、QRコードでのアクセスや撮影の手順を経ずに、Eightのプロフィール名刺を送り返せる連携機能を搭載予定。

また、Sansanユーザーが送ったオンライン名刺を受け取ったEightユーザーがEightにインポートしたり、Eightユーザーが送ったオンライン名刺を受け取ったSansanユーザーが⾃社のSansanにインポートできる連携機能を予定する。Eightとの連携は、7月中の実装を予定。

Sansanでは、名刺は商談、イベント、展⽰会などのビジネスシーンで交換されていることから、オンライン名刺において複数のサービスベンダーと連携。ビジネスチャットサービスの「Chatwork」、Web会議サービスの「V-CUBE」、コラボレーションハブの「Microsoft Teams」、営業⽀援/顧客関係管理クラウドプラットフォームの「Salesforce」、イベント管理システムの「EventHub」等との連携を進める。

オンライン名刺を送る側は、Sansanの契約が必要。オンライン名刺の初期発⾏および機能設定費⽤は無料。