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東芝、指紋認証ICカードを日本初商用化。クレカ展開も

指紋認証ICカード「BISCADEカード」

東芝インフラシステムズは、指紋認証ICカード「BISCADEカード」を開発。ローレルインテリジェントシステムズのセキュリティシステム「FSS SmartLogon TFPA」に採用され、従来の「ICカード+パスワード」に代わる「ICカード+指紋認証」の、セキュリティと利便性を向上したPCログオンカードとして使用される。指紋認証ICカードの本格商用化は日本初。

BISCADEカードは、クレジットカード等で利用されるセキュアなICカードに、指紋の特徴点を抽出・照合(マッチング)するマイコンチップ、指紋センサー、LEDを内蔵。事前にセキュアチップへ記憶した指紋の特徴点とICカード内で照合処理を完結するオンカードマッチングが可能。指紋センシングは静電容量方式。

カードの国際規格であるISO/IEC 7810で規定されるカードサイズ・厚さ・曲げ強度に対応。「ICカード所有による所有認証」と「指紋照合による生体認証」の2要素認証が1枚のカードで可能なため、カード使用時のセキュリティ対策が向上する。

オンカードマッチングにより、指紋情報をカード外部に出すことなく本人確認が可能。既存ICカードリーダーを有効活用できる。本人確認と連動してICカード内のセキュアチップに保持された情報を安全に利用可能としている。

今後東芝インフラシステムズは、指紋認証に対応した非接触ICカードやクレジットカード等の製品開発を通じて、ICカードの利用拡大を図る。