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トヨタのMaaSアプリ「my route」全国展開へ。春に横浜など順次拡大

トヨタ自動車は、マルチモーダルモビリティサービス「my route(マイルート)」を拡大する。展開中の福岡市と北九州市に続き、2020年春に横浜市、水俣市、続いて宮崎市・日南市、その後順次全国へ拡大する。あわせて、交通事業者や旅行会社など、移動に関わるサービサーとの連携も強化していく。

my routeは、公共交通、自動車、自転車、徒歩などの移動手段を組み合わせてルートを検索し、予約・決済も可能なサービス。2019年11月に福岡と北九州でスタートした。

サービスエリアは、2020年春頃に横浜市と水俣市、続いて宮崎市・日南市に広げ、サービス提供エリアを順次全国へ拡大する。

「移動」に関わるサービス連携では、JapanTaxiに加え、横浜エリアで「MOV」によるタクシー連携を検討。さらに、横浜では、ドコモ・バイクシェアによるサイクルシェアの予約・決済をmy route内で完結できるよう連携強化を図っていく。

また、my routeサービス提供エリア間を結ぶ長距離移動のため、ANAと宮崎市・日南市において航空券予約・決済の連携を予定。京王電鉄バスの高速バス予約サービス「ハイウェイバスドットコム」との連携も2020年春ごろに予定している。JTBパブリッシングの観光データベース「るるぶDATA」を使った情報配信や、旅行手配サービス事業者との連携も進める。

1月16日からはmy routeで、九州新幹線(博多~鹿児島中央間)を含む経路が表示された場合、検索結果とともに、「JR九州インターネット列車予約サービス」へのリンクボタンを表示。スムーズに指定の九州新幹線のきっぷを予約・購入することができるようになった。

ユーザー拡大では、KDDIと協力。auスマートパス/auスマートパスプレミアム利用者を対象に、1月16日から「my route for au」を提供する(Android版のみ)。my routeの機能に加えて、au版のみの特典として、フリー乗車券を割引価格で販売。サービス開始時点では福岡市、北九州市地域の交通事業者の交通チケットを25%割引とする

my routeは、トヨタのコネクティッドサービスやモビリティ連携にも対応。Toyota Walletによる電子決済や、Toyota Shareによるトヨタのカーシェアサービス対応を実現している。また、日本語と英語に加え、2020年2月ごろには中国語(繁体字・簡体字)と韓国語に対応する。

「my route」コンセプト映像