ヤフーとLINEの経営統合で最終合意。2020年10月統合へ

ヤフー親会社のZホールディングスとLINEとの経営統合が正式に決定した。NAVERとZHD、LINE、ソフトバンクの4社は23日に最終合意し、2020年10月の経営統合に向け、順次統合プロセスを進めていく。

ヤフーとLINEという日本を代表するネット企業同士が「対等の精神」のもと経営統合する。この統合により、両社の顧客基盤を相互に活用し、お互いのサービスをシームレスに連携させ、ユーザー基盤を最大化。「日本・アジアから世界をリードするAIテックカンパニー」の実現を目指す。

マーケティングにおいては、広告単価の向上や両社製品のクロスセルによる売上高向上を見込む。さらに、新たな広告領域としてO2O/OMO分野を両社で開拓していく。

集客においては、LINEのコミュニケーションプラットフォームと、ZHD/ヤフーのeコマースを連携。ZHDの集客強化を図る。Fintech事業では、協業によるユーザー拡大や利用店舗拡大などの利便性向上のほか、ペイメント事業の顧客基盤の活用や、両社の営業活動の共通化などによるコスト削減を見込む。また、AI開発基盤の強化にも取り組む。