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東海道新幹線 新大阪駅に国内最長のCFRP可動柵

新大阪駅26番線に設置された大開口可動柵

JR東海は、東海道新幹線で初めて、16両編成と8両編成の双方に対応した大開口可動柵の設置工事を完了。5日の始発列車より使用を開始した。設置場所は東海道新幹線新大阪駅26番線。

新大阪駅の20番線から26番線は、東海道新幹線で運行する16両編成の列車のほか、山陽・九州新幹線で運行する8両編成の列車も乗り入れている。それぞれの列車は、乗車扉位置が異なるため、双方の乗車位置に対応した、開口部の広い可動柵の設置が必要とされていた。

16両編成が東海道新幹線、8両編成が山陽・九州新幹線。それぞれの車両で乗車位置が異なり、可動扉の幅が10m必要だった

JR東海ではこういった課題を解決するため、2016年度から2017年度にかけ、開口部の広い可動柵の技術開発を実施。2018年より設置工事を進めてきた。

新大阪駅で設置する大開口可動柵では、可動柵扉部の材質をアルミ材から炭素繊維強化プラスチック(CFRP)に変更。扉部の強度を確保しつつ最大限の軽量化を図ったという。片持ち構造(車輪なし)としては国内最長の扉長さ約5m(現行の新大阪駅可動柵は3.4m)。

JR東海は、残る新大阪駅の20番線から25番線についても、可動柵設置を計画。2022年度までの設置完了に向け工事を進めていくという。

新大阪駅での可動柵設置工事計画